金曜日, 8月 20, 2010

私の運命も、私の魂も、私自身がコントロールする


私の運命も、私の魂も、私自身がコントロールする

今年の映画で一番のメッセージでした。
映画「インビクタス」でのマンデラさんの言葉

敢えて"私自身がコントロールする"と言うからには、"私自身以外の何かがコントロールする"場合が少なくないわけだ。

映画中で描かれていたケースでは、
・看守たちが上司(組織)にコントロールされているケース
があった。
組織や上司は、表面的には、「行動」をコントロールするもので、決して、「魂」や「運命」をコントロールするものではないのだけど、人間というものは「(反復)行動=習慣」によって、魂を失い、望まない運命に囚われていく生き物なのだろう。

この映画では、正に、「アパルトヘイト政策」に、白人側はもとより、迫害されている黒人までもが、慣れ・麻痺に陥り、個々人の魂も運命も失いかけている様子が描かれている。

他に魂をコントロールするものに何があるだろう。。。
・お金
・社会的地位や名誉
・周囲からの賞賛
・依存しているモノやヒト
・・・

そういえば、アーミッシュ(自動車や電気などを使わず家族や近隣との関係を大切にする昔ながらの生活を送る人々)達の幸福度とForbes400(言わずと知れた世界のお金持ちランキング、資産1000億円以上)の人たちの幸福度は同じレベルなのだそうだ。1000億円の資産を築いたところで、そんなもん(アーミッシュの人達には失礼な言い方だけど)な上に、魂をコントロールしようとする雑多なものに囲まれた生活での魂のコントロールが困難なことは想像に難くない。

自分が自分の魂をコントロールしていくとき、いつか自分に訪れる死の恐怖からも逃れられるのかもしれない。死こそ万人全てに課せられた運命なのだから。

オススメです。「インビクタス」。
クリント・イーストウッド監督作品。←「グラン・トリノ」も良かった。

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