金曜日, 7月 11, 2008

長谷貴將(たかのぶ)医師

福知山線の事故で、現場から高速で1時間も離れた救急医療センターに勤務する
一人の医師が、
「あの規模の事故で医師が足りている訳が無い」
と判断し、1時間あまりをかけて現場に駆けつけ、救命医療に関わったそうです。
斉正会滋賀県病院救急医療センター センター長の長谷貴將(たかのぶ)医師。

あの悲惨なマンションの駐車場に突っ込んだ一両目付近の救命を担当し、
マスコミなどにも「瓦礫の下の医療」として取り上げられたそうです。

彼の想像通り、現場はもちろん、近隣の病院も手一杯で医師など足りるわけが無く、
ましてや救命医療のプロである彼の現場での活躍は想像に難くない。

この人が、今年の2月、自殺していた。
この事実は、その後、遺族が勤務していた病院を訴えた事で明るみになりました。
「過重労働」が原因だったと遺族は訴えているようです。

病院は、救命医療センター長就任時の彼が条件で提示した増員に応えるどころか、
福知山の事故をテーマに講演活動(病院の宣伝)に取り組むように指示していたの
だとか。


たまたま、見かけた福知山事故の被害者のブログ。
当時自分を救出してくれた医師を探して、お礼に会いに言った話。
多忙にもかかわらず昼休みに会ってくれたのだそうだ。


そして訴えたのは85才になる父親。
病院は「長時間労働は本人の裁量」と訴えに真っ向から反論しているらしい。
もう、何もかもが悲しすぎる。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

まさか、あの先生が亡くなってるなんて、夢にも思わなかった。
まわりにいた医療関係者は反省すべき。