木曜日, 5月 10, 2012

1Q84の表紙

1Q84



だいぶ前、1年以上も前に古本屋で手に入れた「1Q84」のハードカバー。
結局、一度も開かないまま、部屋の隅に置いてあった。
ハードカバーは、なかなか持ち歩いて読もう、という気にならないのだ。

以外なものが、そんなハードカバーを読むきっかけを作ってくれた。
今ハマっているTEDだ。

ハードカバーの表紙を作っている人(Chip Kidd)のプレゼン。
そもそも、本の表紙を作っている仕事、という仕事を意識したことがない。
でも、世の中の本全ては、誰かが表紙を作っているのだ。

残念なのは彼は米国英語版の表紙を担当しているということ。
私が持っていた日本語(原語なのに)のハードカバーは、彼のデザインした表紙ではない。
もちろん、日本語版の表紙も、誰かがよくよく考えてのデザインだとは思うし、デキが悪いわけではない。
まぁ、米国英語版の出来が良すぎた感はあるが。

私とは別の観点で電子ブックに批判的なのも好印象だ。

で、1Q84。
うーん、面白かった。アニメ化(実写化ではない)されたら良いかもしれない。
引きこまれただけに、ストーリーの最後は釈然としないものの、読み終えてからもいろいろ考えさせられたり、ちょっと景色が違って見えたりする、という僕自身の変化を考えれば、やはり凄い本だ。

ハードカバーの重さを忘れさせられる本であるのは間違いない。
(最近、単行本化されたみたい。単行本だと4冊にもなる!)


月曜日, 5月 07, 2012

スーパーショット「マッケンジー君」


↑この写真、犬の脳の研究のためにMRIで大人しく検査されるマッケンジー君なんだけど、研究はさておき、この写真そのものが素晴らしくいい。マッケンジー君、素晴らしいよ。

そこらの犬で簡単に撮れるものではないらしい。
MRIは轟音を立てて動くので、耳栓をして、なおかつ、8ヶ月も訓練してようやく検査できるようになったのだそうだ。

研究そのものに興味のある方はこちら↓
「イヌの思考」を脳スキャンで調査 by Wired


日曜日, 5月 06, 2012

うちにある

ヌイグルミ。片方は孫の忘れ物。
好対照。

金曜日, 5月 04, 2012

ムラ社会

国内総崩れの製造業電気関連メーカーにあって、唯一と言っても良い成績の日立。 僕にとって、とてもわかりやすい、「そうそう、そういうこと!」っていう記事があった。

ソースはこちら http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/10914/

「日本人男性の均質的な考え方でガバナンスをやっていたのではだめだ」by日立の会長さん

一流企業の会長さんなので、紳士的に「均質的な考え方」と言っているが、ここは僕が非紳士的に言い換えてみよう。

・仕事ができても個性的な奴は認めない、という考え方
  だって、努めて均質的に振る舞ってきて大○○の重役になった私がアホみたいじゃないか。

・仕事ができてもバカな奴は認めない、という考え方
 上には良い話だけアピールすればいいんだよ。
 会議でマトモな意見なんかしやがって。みんな困ってただろう。会議は意見なんかをする場じゃないんだよ。

ま、そんな感じだろう。

もうひとつ、日立の会長さんは良い事を言っている。
「長時間残業が大好きという変な社会。国際標準ではない」by日立の会長さん
これも下品に言い替えさせてもらう。
・記録的大赤字の年も記録的好業績の年も残業時間は変わらない
ちなみに、ソース元の記事はこのように結ばれている。
「長時間残業が大好きという変な社会。国際標準ではない」と指摘。「外国の人を連れてきて働かせようとするときに困る」

均質的な考え方は、そうやって、個性的な人はもちろん、ハンディキャップを持ってる人、女性や外国の人も排除しやいすわけだ。

そういえば原子力村、というムラもどこまでも学習できずにいるようだ。
でも、普通の会社は、青天井で税金をつぎ込めないので、どこかでムラから脱却しなければならない。
それとも、脱却しないまま中国とかの会社に吸収されるか、なんだろう。

均質的な考え方は、「考えなくていい」という一種の楽チンを産み出す。
でもそれは、考えなくていい、ではなく、考えない人間になるということ。
いい加減に先の大戦での日本を繰り返して欲しくないなぁ。