木曜日, 1月 22, 2009

共依存と境界性人格障害

友人がブログで「人生観」について書いていた。
その内容は、最近になって、人生観が変わったと感じていた僕にとって、とても興味のあるものだ。
何故、最近になって人生観が変わったのか、について整理しておきたいと思う。


僕は、共依存という「心理状態」に長らく囚われていた。最近、ようやくその事実がわかった。
この共依存という「心理状態」は、どんな状態かというと、
・他人からの依頼を断れない
・話題や趣味などなど、自分に興味がなくても相手に合わせられる
・自分以外の他者が抱えた責任は義務感を感じて全うできるのに、自分個人の責任は全うしない/できない
・犠牲的行動を厭わない。むしろ、犠牲的行動が好き。
・将来どういう自分でありたいか考えられない。現実感が無い。
・最後は理由もわからずに人間関係を絶つ。放り投げる。逃避する。
という感じ。

要は、「精神的に自立していない」「自分がハッキリしない」「他者を甘えさせることで、他者に自分との関係を強く意識させ、それを生き甲斐にしようとする」、、、
そんな感じの事のようだ。
(学問的に確立した精神状態を示す言葉では無いらしい。セラピストなど現場で使われている言葉なのかもしれない。)

この、意思がハッキリしない甘やかせ上手、は、単独ではあまり問題にはならない。
ただ、真逆の「意思がハッキリした甘えん坊」とくっ付きたがるのだ。
この、ハッキリした甘えん坊、とくっつくと、共依存は悪さを発揮する。

「ハッキリした甘えん坊」が「ハッキリしない甘やかせ上手」とセットになることで、ハッキリした甘えん坊はより超ハッキリした超甘えん坊になり、ハッキリしない甘やかせ上手は、超ハッキリしない超甘やかせ上手になっていくのだ。
共依存の、たちが悪いところは、共依存の本人は自覚も無く普通に生活していくのだが、共依存にくっついたハッキリした甘えん坊は、境界性人格障害に陥っていく事も。。。
「共依存は周りを巻き込み、関わるもの全てを不幸にしてしまう」(Wikipedia)のだ。

。。。。と、共依存者一方が悪い文章を書いている時点で、共依存傾向(=自己犠牲による自己満足)があるのかもしれない。
見方を変えれば、境界性人格障害傾向のある人は、自ら、共依存傾向のある人にくっつこうとする(思う存分甘えられる環境を望む)とも言えるようだ。
ちなみに、共依存の状態では「人生観」は無かった。なぜなら自分が無いのだから。

また、共依存体質?は、幼少期に形作られるという。
・過剰な正義感を発揮したい、と思うような家庭環境。(例えば、酒乱の父から母を救いたいのような。)
なのだそうだ。僕の場合は、父は酒乱ではなかったが、そもそも、お婆ちゃんに預けられていた事もあったりして、今思えば、いくつか思い当たる節がある。


僕の場合は、この何年かに起こったいくつかの偶然で、この状態から抜け出られた。
・共依存関係を物理的に絶つ事ができた
・身内の死により自分自身を振り返る機会が出来た
・僕の行動が「普通じゃない」と指摘してくれる信頼できる人が存在した
(そして、この心理状態を明らかにしてくれた)
・部門を超えた異動ができた事で、業務上の人間関係を一から始められた
・引越しによって、日常の人間関係を一から始められた
・自分に関して、幼少の頃から最近まで、一つ一つ、振り返る時間を取れた。(文章に起こした)
・変化を感じとるだけの時間的ゆとりがあった

そんな偶然が間を置かずに数年かけて続いたのはラッキーとしか言いようがない。


そして、「抜け出られた」と感じたのはなぜか。
言葉にするとあっけないのだが、「自分(の意思)がハッキリしてきた」からだ。
自分の昂ぶる感情や、僻み、妬み、悲しい思い、喜び、そんなのが、以前は「白黒」だったのが、今は「カラー」で感じられる。
そんな感じ。

逆にストレスには弱くなった。
多分、以前はスルーできた感情のぶつかり合いなんかが、スルーできなくなったんだと思います。
心臓に毛が生えていたのが抜け落ちたような感覚です。
(笑)

とはいえ、つい先日まで、共依存なんて言葉も症例も何もしらずにいた。
普通はセラピストに相談したりするようだが、本当に、偶然の積み重なりで、いつしか抜け出ていたのだ。
そして、その言葉を知ったとき、ネットで確認し、あまりに合致するので納得したのでした。

ちなみに、自分が共依存かどうか調べられるサイトがあります。
やってみると、共依存の疑いなしとなりました。
試しに、以前の自分を思い出しながら回答してみると、「共依存の疑いあり」との判定になりました。

改めて、今、自分がとても恵まれている事を感じずにはいられませんでした。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「ハッキリとした甘えん坊」すごく適切な言葉で納得しました。私が共依存になりかけた方はすでにボーダーになっていて、他の人とも共依存の関係。私もすぐに依存してしまいました。

もしあのまま一緒に暮らしていたら犯罪さえも犯していたのではと…離れて良かったのだと今は思うようにしています。