月曜日, 10月 31, 2011

秋はJAZZ


秋深まる今日この頃である。
ようやくAKBとはAKB48であると、名前を理解したとおもいきや、今度は、クネクネダンスを踊ったりする、いろんなAKBがいるのかと思いきや、韓流アイドルなのだという。しかも複数。
クネクネは良いことなので、誰が誰だかはわからないが、良しとして、秋はJAZZなのだ。
なんてったって枯葉とかJAZZの代名詞だし。

ノラ・ジョーンズもブレークしたのは秋じゃなかったかな。
なーんて事を、柄にも無く考えながら、小雨のふる今朝、小倉のモノレールに揺られていたわけだ。
クネクネ以外の事もたまには考えるのだ。

が、そんな時に頭の中に流れだしたのが、「Misty by 誰か」。
便利な時代なもので、youtubeで探したら直ぐにサラ・ボーンだとわかった。


若かった時は、この歌は「クドい」「とてもクドい」「やはりクドい」感じがして、JAZZっぽい雰囲気は楽しめるんだけど、じっくり聞く気にはならなかった。
ちょうど、この辺りのスタンダード、とんこつラーメンみたいな感じ。
「嫌い」っていうほどではないけど、自ら好んで楽しむわけではない感じ。

それが、ようやく僕も老年に差し掛かって円熟味を増したからか、「あの歌の「クドさ」は、ひょっとして、心地よいのではないか?」と、今朝、思ったわけだ。
これはこれで新鮮な感覚だ。ずーーーーっと、クドいと感じてたものが、ある日、良いかもしれない、と思う感覚。



曲そのものは記憶に残っている奴を頭の中で再生しているので、「クドさ」は、僕の記憶に残るクドさでしかないのだけど、それでいくと、かなりイイ。
裏返ったり表に戻ってきたりする変幻自在の声と、裏返ったり出来るはずのないストリングス、歌がクドいので、クドさを感じないけど実は相当クドいサックス。

そんなフレーズの数々が頭の中で再生され、ちょっと、ウットリしてしまったのだ。

で、帰ってきて、さっそく聞きなおしてみた。

うーん、、、とんこつラーメンと同じ。
たまに、テレビかなんかで見て衝動的に「食べたい」と思い、店に行って食べると、「美味い。これでもう、しばらく(半年位)は食べなくていいや」となる、あの感じだ。
ま、ファンがいるおかげで、訳のわからない衝動に行き場を失うことだけは無いからよしとしよう。

サラ・ボーンファンのみなさん、また来年、よろしく。

土曜日, 10月 29, 2011

Lytroカメラ

「できるだろ」と思っていても、なかなか現実に商品化されなかった、「光を取り込んでおいて、後で、再現する装置」がようやく登場した。
これがどんなことなのか、思っていた割に今ひとつ理解はしていなかったけど、とにかく、全部記録しておけば、後でどうにでもなるだろー、ってことだけは思っていた。

うーむ。言葉での説明は難しいので、そのイメージ動画。


撮影後に、人が見たいものにフォーカスを合わせられる。
もっと具体的なイメージはこちら。
https://www.lytro.com/living-pictures/282

今はまだ「Picture Revolution」ってメーカーは言ってるけど、将来は、カメラと言うよりも、光スキャナという意味になる。
その時の光の状態を記録するマシン。

このマシンを、何十個も球状に用意して、その空間の光の状態を記録。
その光の状態をコンピューター上に再現すれば、究極のバーチャルリアリティが再現できるはずだ。
一つ一つCGで作りこむのと違って、自然にあるものを取り込むのだから、リアリティは格段に増すだろう。

以前書いたけど、あと、何十年かで、人間の目には判別できない精細な360度ディスプレイ(もしくはヘッドマウントディスプレイかもしれない)と、こんな光スキャンマシンでスキャンした空間情報で、ようやく本当のバーチャルリアリティ空間を体験できるかもしれない。
次は匂いのスキャンと再現だなぁ。

数十年後にバーチャルリアリティ空間ができるとして、その凄さを今感じる方法がある。
それは、今、あなたが見て聞いて感じているこの空間がバーチャルなのだと思えば良いのだ。

だからなんだ、って話だけど。


月曜日, 10月 17, 2011

1/4シリーズ 「誘惑する女」


TSUTAYAの新作4本1000円キャンペーンで、致し方なく、本意ではないが、止むに止まれず、一本混ざってしまう肌色期待系ビデオ、じゃなくてDVD。
別に混ぜなくてもいいんだろうけど、混ぜとかないと変なオジサンになるから混ぜておくようにしている。
そうしないと、次回TSUTAYAで、また、肌色パッケージを手に、ジッと立ちすくんで見続ける変なオジサンになるからだ。だったら、さっさと、毎回混ぜとけばいいのである。
「いや、文芸作品だと思ったから一緒に借りたんだけど、違うんだ。」などと、誰に向けるでもない言い訳すら用意しているのだ。


ちなみに、同僚だったかに、1/4肌ビデオの話をしたら、僕が毎回4本に1本ノレンの奥(成人向けアダルトビデオ)の作品を借りていると誤解されたことがあった。
それは違う。ノレンの奥は、文芸作品だという言い訳ができないし、そもそも、4本1000円の対象にもならない。僕が借りているのは、あくまで、ノレンの手前、一般作品(R指定はあるかもしれない)の話です。

ノレンの奥の作品も良さそうだけど、ネットとかあるし、借りるまでもないからねぇ。
便利な世の中になったものだ。。。



話を戻して、この1/4ジャンル。基本は、大量生産品が多い。
よほど趣味が合わないと最後まで見ることも少ない。マックでポテトはいらないけどセットのほうが安いからポテトを付けてしまうようなものだ。あれって、セットでポテト抜きとかオーダーできるのだろうか。。。

ちょっとヒットしたのか知らないけど、やたら、○○シリーズ的な連作も多い。
あと、これは気をつけているのだけど、扇情的なタイトルで手に取ると「官能ホラー」であることも少なくない。これには気を付けなければならない。
どうしてもホラー系の映画は、肌色であろうがなかろうが、見始めたら最後まで見てしまう。
どんな駄作であろうともだ。
なんか、途中で見るのを止めると呪われるような気がするのだ。
あれは、ズルイ。劇場で見た「ツリー・オブ・ライフ」ぐらいズルイ。


そんなこんなの1/4シリーズ。
1/4シリーズのもう一つの面白い特徴は、借りた時点では1/4シリーズなのだけど、官能ホラー以外で最後まで鑑賞に耐えた場合は、あたかもそれは元々見たかった3/4側に位置づけられてしまうという点だ。
マイノリティーだったはずなのに、気がつくとメジャーの側にいる、そんな感じ。3/4のマジョリティ側にしょうもない作品も多いのだから仕方ないか。

そんな1/4シリーズで、久々に最後まで見たのが「誘惑する女」である。いや、久々ではない、「お尻に憑かれた男」以来だからヒット連続である。
ここのところ、比較レベルは違うが、3/4側にヒットが少なかっただけに、1/4の快進撃だ。
ここで気を良くして、全て肌色系を借りないようにしなければならない。勝って兜の緒を締めよ、だ。


「誘惑する女」
まず、タイトルが良い。長い人生でも、そうそう経験無い(少なくとも私は)事だ。なんたって女性が誘惑するのだ。別に、夜の商売とか、そーゆーわけではないのだ。

僕にも身に覚えがないわけではないわけではない・・のだけど、よく耳にする男性の「誘惑された」という主張、まぁ、世の中の多くのケースは、「それなりに餌を撒く」「自分(男)は隙を見せ、相手(女)の隙を突く」、そんなこんなのシチュエーションがある、ということだろう。もしくは、「誘惑されるほど自分は魅力的なんだよ」という五十回、五百回並の誤解だ。

しかし、この映画のタイトルは、ある意味、男性の夢のタイトルだ。
だって、自ら「誘惑する女」、なのだ。
こっちの硬い態度も、今夜の都合も、なにもかも関係なく「誘惑する女」である。睨まれたら終わりなのだ。

そんなタイトルのパッケージを手にしてしまった僕に起きたこと。
1. 「誘惑する女」に出会ったらイチコロであろう。勝てるわけがない、、、DVDを手にした時に考えたのはそんな事だ。
2. 「誘惑する女」の手口を知っておかなければならない。パッケージを見ながら頭に浮かんだのはそんな事だ。
3. 「誘惑する女」を見てみたい、
最終的に借りる決断をするまで1.5秒ほどだった。


そんなわけで、先日見た「お尻に憑かれた男」の次のヒットが「誘惑する女」なのだ。
いっそ、一本にして、「お尻で誘惑する女に憑かれた男」としても良かったかもしれない。
「お尻で誘惑する女に憑かれた男」なら、0.9秒ほどで借りる決心をすることだろう。
参考まで、「疲れたお尻の女を誘惑する男」だとしたら、28秒ほど考えて棚に戻すだろう。

話を戻す。「誘惑する女」。
映画の内容はググッて頂くとして、なにしろ、主役の「誘惑する女」が偉い。
いわゆる、「脱ぐと凄いのよん(ハート)」である。
いい忘れたけど、主演女優はエマニュエル・ベアールである。知らないお方だ。
でも、エマニュエルなのだから脱ぐと凄いのは、当然なのだ。

今、あらためてAmazonの商品説明を読んでみた。
うーん、ドキドキである。思わずクリックしてしまいそうになった。

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"amazon商品説明の抜粋"
殺人犯が必要だった。 だから 私は男に肉体を与えた……

●衝撃の結末が待ち受ける官能サスペンス!
それは果たして偶然なのか――。3つの「愛」が交錯したその結末と真実は……!
●米仏スターが大人の魅力で競演!
・セクシー美魔女! 『美しき諍い女』『ミッション:インポッシブル』のエマニュエル・ベアール
・・・・・
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「だから 私は男に肉体を与えた」
ですよ。"だから"の後は空白ですよ。「だから、、、私は」とくるわけですよ。
男に牛肉や豚肉を与えたわけではない。自らの肉体を与えちゃったわけなんですよ。
もう、そんなもの貰っちゃったらエライ事になるのは当たり前なのに、貰っちゃうわけですよ。
今、こう書いていても、口元が緩むわけですよ。

そんなだからエライことになるわけで、「火曜サスペンス」ではなく、「官能サスペンス」になるわけです。
そんなわけで、火曜日の官能サスペンスは、「火曜官能サスペンス」で、略して「カカサス」になるわけです。
明日はカカサスの日!



※ハミ出し
 題名は正確には「ボディクライム 誘惑する女」である。原題は「A CRIME」。

土曜日, 10月 15, 2011

オープンへの敵意


ここのところ、OSS(Open Source Software)関連サイトへのクラッカーからの攻撃が後を絶たない。

敢えて、「クラッカー」と書いたのは、通常この文脈で用いられている「ハッカー」には、"卓越した技術を持っている人"という敬意を込めた意味もあるため、だ。
本来のハッカーカルチャーでは、「情報はオープンであれ」「知の共有」がポリシーだったと思う。
だから、ハッカーカルチャー的にはWikileaksなんかは支持されているのだろう。(市民の側に立つべきメディアもポリシーがあるべきなのだけど。。。)


OSS関連サイトなんかは"高度"な電子的攻撃に関してターゲットとされ難い、と勝手に思っていた。
そもそも、情報がオープンなサイトを攻撃して何が得になるのかがよくわからない。
そんなこともあって、OSS関連サイトが攻撃されサイトが停止(もう、数ヶ月に及んでいる)したニュースを見たときには、???な感じだった。
腑に落ちない感じと、触れたくない嫌な気分になるニュースだった。
「善を叩く奴はいない」というか、「寺院に逃げ込んだら殺されない」的な自分の感覚には合わなかったのだ。
それはやり過ぎでしょ、的な甘えた感覚。


でも、ようやく腹に落ちた。
軍事技術がそうだったように、「技術」は善悪にかかわらず使われてしまう。テロリストの武器と政府の武器に本質的な違いはない。
ハッカーたちが築き上げた技術は、いずれ、クラッカー達にも使われるようになるわけだ。

むしろ、クラックで荒稼ぎしている団体から見れば、プロプライエタリな世界(知的資産の囲い込み)が広がった方が荒稼ぎしやすいのかもしれない。
もし、そんなクラッカー業界団体があれば、今回のOSS関連サイトへの攻撃成果は、大いに持て囃されているのかもしれない。業界団体の年次集会で表彰されたり、プロプライエタリ推進企業から協賛を得られるかもしれない。
年次集会のオープニングで、スポンサーになった某ネズミキャラがダンスを披露するかもしれない。

皮肉なことだ。
結果的には、プロプライエタリ推進側にクラッカー集団が加わったようにすら見える。



以前、某音楽CDにコピー保護を目的に作ったソフトをメーカーが仕込んだ。
そして、そのソフトがセキュリティホールを作ってしまうという問題が発生した。

自社の音楽CDのコピー保護はするけどユーザー情報は保護しません、というわけだ。
ちなみにその音楽会社と同じグループの会社が、最近、ユーザー情報漏えいの世界記録を打ち立てた。
"ソ"の会社は、訴訟に耐えられるのか、他人事ながら気になるところだ。


そんな風に、知的資産保護技術を高めていこうとすると、結局、コンピューターウィルスのようにユーザーの不利益になってしまう面もあり、もしかしたら、プロプライエタリ推進とクラッカー達は、構造的に仲が良いのかもしれない。
守ることと破ることは背中合わせなんだな。

なんだか、鍵を売りたきゃ、まず、盗人を雇え、みたいな話だ。
あ、既に、コンピューターセキュリティ会社は、ハッカー(クラッカー)達を(彼らの経験を対策に活かすために)雇っているか。
言いたかったのは、鍵を売りたきゃ、まず、盗人に盗みを働かせなさい。被害があれば対策がビジネスになりますよ、という事。

改めて、プロプライエタリ≒お金になる事が最優先、オープン≒お金より善悪、という根っこにある価値感の違いを感じずにはいられないニュースでした。

※はみ出し: 不快を高めれば新たなビジネスチャンスが訪れる。
「虫歯は怖いよ~」「歯磨きの後はクチュクチュしようね~」「それでも口臭はヤバイよ~」
「美味しいよ~」「食べた後飲むといいよ~」「お腹が出てちゃ格好悪いよ~」
「無駄毛はマズいでしょ~」「薄毛気にしたほうがいいよ~」
「自動だよ~便利だよ~」「エコじゃなきゃ人としてどうなの~」
「老後の安心のために~」「老後は大変だよ~」
・・・ま、いずれ、みんな死ぬわけだけど。

※はみ出し
 "エコグッズ"って、買わなくて済むものを新たな商品として売っているわけで、無くても済むものに地球資源を使っている事になる。ま、エコは、消費促進ワードでしかなくて、地球環境とかそーゆー事とは関係ないわけだ。


※はみ出し
●棒音楽CDコピー保護ソフトによるセキュリティーホール事件
●その会社のユーザー情報漏えい世界記録樹立事件
●イタリアでWikipedia閉鎖の危機?




水曜日, 10月 12, 2011

リーダー



言うべき人が、言うべきことを、言うべき時に、言うべき相手に、言うべき場で、言うべき話し方で、話す。
最小の言葉で最大の成果:小説や映画でしか出会えない(と思えるほど滅多にいない)リーダー


言いたい私が、言いたいことを、言いたい時に、言いたい相手に、言いたい場で、言いたい話し方で、話す。
最大の音量と言葉数で、最悪の成果:いつでもどこでも出会えるリーダー。量産型リーダー。

なーんだ。ヒトラーは量産可能なのか。
一方で、マンデラ(のようなリーダー)は稀有な存在なわけだ。

今、↓を読んでいるんだけど、前半の「失敗事例」を読んでいくと、暗澹たる気持ちになる。

木曜日, 10月 06, 2011

ランチ

味芳斎の牛肉麺。変わらぬ味に感謝。