火曜日, 7月 05, 2011

昔のことは忘れないのに。。。



●チャリ通勤の爽やかなオジサン
久しぶりの晴れ。
今朝は気持よく、「よおし、今日は久々にチャリで会社に行くぞー」ということで、チャリで会社に。

チャリ通は気持ちが良い。
そして、環境にもお財布にも優しい。
だが、お財布に優しいということと、お財布がいらないということは違う。


●財布を忘れた間抜けなオジサン
家を出て、そんな事を考えた時、「おぉ、お財布忘れてんじゃん」と気がついた。
が、既に家を出て数分。今さら戻るとなると遅刻も覚悟ということになる。

同僚の顔を思い浮かべる。
「よし、なんとかなるだろう」
そのまま会社に向かった。


●同僚にお金を借りて財布を忘れた重みから解放されたオジサン
そんなこんなで、会社に着くなり同僚に千円借りた。
日中に飲むベンダーマシンのコーヒーやお茶、社食のチケット代、千円あればどうということはない。
大船に乗った気分で、それはいつしか、借りたことすら忘れるほどのいつも通りの一日だった。

就業間近、そういえば今日は財布を忘れていたんだと思いだし、返すのを忘れてはいけないとカレンダーに書き込んだ。
この時、もっとしっかり、「僕は財布を忘れてきている」と最確認すべきだった。


●お財布にTカードが入っていることを忘れたオジサン
今日は財布を忘れたにもかかわらず、TSUTAYAにDVDを返さねばと、DVDは忘れずに持ってきていた。
帰り道、チャリでTSUTAYAに寄る。

DVDを返しながら、
「あぁ、現金は持ってなくてもTカードで借りていけるな」
と頭をかすめたけど、まぁ、今日はいいやと、そのままTSUTAYAを出る。

今日は財布を忘れたのだから財布に入っているTカードだって無いのに、だ。


●財布を忘れたことを忘れたオジサン
財布を持たずにTSUTAYAに入り、その上、DVDを借りようと思えば借りられる、そんな思い込みがTSUTAYAを出る頃には、、、、「財布を忘れていることを忘れているオジサン」になっていた。

TSUTAYAの先に、割と馴染みの定食屋がある。
TSUTAYAに行かなければ定食屋に寄ることはまずない。が、今日はTSUTAYAに寄った。
ということで、もはや習慣的に、その定食屋に寄った。

いつも通りに、日替わり定食二種から一つ選ぶ。
今日は天ぷら定食にしよう。
美味い。定食屋のカウンターで、天ぷらを味わい、食後のお茶を頂く。

お茶をいただきながら、お代を、と財布を取ろうとカバンに手をかけた瞬間、目の前が真っ暗になった。
血の気が引き、なお、抵抗するように、ズボンのポケットに残る千円のお釣りを頭の中で計算、確かめ算、確かめ算の検算、どう考えても足りない。


●引きつった笑いを浮かべるオジサン
こんな時、どんな顔だったのかはわからないが、ひきつっていたことだけはわかる。
ともすると、ヘラヘラしていたかもしれない。
なにしろ、事情を話し、カバンに残っていた名刺に電話番号を書いて謝った。

不幸中の幸いとは、これまで注文以外一切の会話が無くとも馴染みの定食屋。
お店のいつものオバちゃんは「知らない顔じゃないし明日でいいよ」と言ってくれた。ありがたい。

こうしてここに書くのは、こんな事件があったことすら忘れそうだから。
忘れるのは昔のことではない。今起きてることだから。

えっと、ところで、何の話をしていたっけ。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

きっと返すの忘れるな

で、貸した人から言われるんだけど、その時も忘れてる

歳は取りたくないものです