日曜日, 2月 27, 2011

「ヤング@ハート」


ここのところ、ヒットぐらいはあったけど、ガツンとホームランが無かったビデオ鑑賞。
ついに来ました大ホームラン!

ホームランがオジイとオバア達のドキュメンタリーになるとは思っていなかった。
平均年齢80歳を越えるバンド。

彼ら自身はクラシックや古いポップスなんかが好きなのだけど、鬼コーチの勧めでパンクロックやR&Bを唄いこなす。
最初は歌詞を聞き取るのも困難。耳は遠いし、雑音にしか聞こえないのだ。
が、練習の末に彼らの唄として完成すると、彼ら一人一人の人生に裏付けられた言葉として歌詞が生き生きとしてくるのだ。

高齢だからドキュメンタリー中にもバタバタと神に召される。
そんなことは、織り込み済み。
彼らは歌いつづける。叫びつづける。

若者のロックの歌詞が、R&Bの歌詞が、心に迫る。
良い唄は、人間を唄っていたのだと気がつかされる。
心に沁みるのは、唄う人の心なのだと気がつかされる。

涙と拍手無しには見られない映画。
老いるのも悪くない。

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