木曜日, 11月 04, 2010

難しい話


気をつけてはいても僕は人に「話が分かり難い」と指摘されることがままある。難しい、だったり、意味不明、だったり、あるいはチンプンカンプンだったり。


難しい話、とはどういうものか、考えてみた。

「言葉や単語がわからない」
「日本語として分かり難い」
「話し始めと終わりで言っていることが違う」
「結論はわかるけど経緯がわからない話」
「喩えが分かり難い」
「主語が不明」
「経緯はわかるけど結論がわからない、結論がない」
「気持ちを話しているのはわかるけど共感できない」
そんなとこか。

例外としては、
「あなたが嫌いだから何を話して貰っても理解出来ない」
みたいなケースもある。←こうやって、話を分かり難くするのが悪い癖だ。

話を戻そう。

・言葉や単語がわからない
 若い時は、むしろ"格好イイ"とさえ思っていたことすらあった。
 一番最初に難しいは格好イイと思わせられたのが、"Rock'n On"だ。
 渋谷陽一に憧れすら抱き、好きな音楽を聴いて、ライナーノーツを書いて、雑誌を作って、時には大スターと対談する、そんな人生に憧れた。ミーハーだったわけだ。
 メタファーとか、アンチテーゼとか、を内心ドキドキしながら自分の口からその言葉が出てくる事自体に酔った。
 こういう時は、眉間に皺を寄せるのが相場となっている。だから山崎努にも憧れていた。
 大人になると、職場の先輩の物言いを真似るようになった。わりと最近まで、その傾向は続いていたように思う。

・日本語として分かり難い
 これが一番厄介だ。今、こうして日本語を書いていても、後で読むと、自分でも意味不明じゃん、と気がつくことが多い。そういう文章は、大概、直すのも厄介だ。
 僕の傾向は、ダラダラと長い文章になりがち。そんな文章ほどやけに分離手術に手間がかかったりするのだ。そして、ようやく分離手術成功、となった途端に、自分の言いたかったこととは違うような感じを受けたりする事も多い。かと言って、分けないと自分が何を言いたかったのかも分からなくなったりして。。。
 もはや、此処は何処?、私は誰?、みたいな感じにすらなるのだ。
 たまに、この分離手術をやってみたら、自分の考えがまとまったりすることもあったりする。
 こんな時は、スッキリして一人ほくそ笑んだりもする。

・話し始めと終わりで言っていることが違う
 こういう人にたまに出会う。どのぐらい違うかというと、話し始めは「今日は寒い」だったのに、最後には「今日は暖かい」になるぐらい違う。その時々の感覚にとっても正直なだけなのかもしれない。
 通常は、他愛ない話なのでスルーすればよいのだけど、仕事だとそうもいかない。で、僕の場合は、こういう人と仕事するときには、ホワイトボードに書き出すようにしている。
 この手の人、意外に憎めない人がおおい気がするなぁ。

・結論はわかるけど経緯がわからない
 これは男性に多いのではないかな。少なくとも僕はその傾向が強い。
 家庭を持っていた時分、家族との話はこの傾向に陥りがちだった気もする。要するに、話を早く終えたいわけだ。イライラしながらこのモードに陥っていたことも多かった。
 このパターンは誰もなんにも得しないです。

・経緯はわかるけど結論がわからない、結論がない
 一方こちらは女性に多いのではないか。
 先ほどと逆に、僕にとって経緯を上手に伝えるのは苦手で、時系列に話すにも、どうしても話しながら整理しようとしてるうちに時系列がアベコベになったりもする。
 最近何かで読んだのだけど、どうも男性脳(左脳型)は、考えながら話す事自体が苦手なのだそうだ。一旦、頭の中で整理してから言葉にするのが男性脳の特徴だということだ。
 逆に、女性脳(右脳型)で好意を感じている相手の話なんかになると、その冗長な話が楽しく感じられるのだから、全く男ってものは勝手なものだ。

・喩えが分かり難い
 喩えは難しい。でも、"スベった"状態が分かりやすいので自分が喩えを使うのも他人が使うのも好きだな。
 職場でよく見かける喩えがゴルフ。この手の例を交えた話になるとイキイキとして話す人も少なくない。
 確かに、本人的には、ヤヤコシイ話がピッタリはまる喩えを思いつくと、なんだか嬉しくなるし、誰かに話したくなる。まるでオヤジギャグのようなものだ。
 そうか。オジサンの喩え好きはダジャレ好きに通じるものなのだなぁ。

・主語が不明
 これもついついやってしまう。
 主語を省略して話し始めてしまうのだ。これは悪い癖みたいなものかもしれない。何度か指摘してあげると直ることもある気がする。
 とはいえ、外国語ならともかく、自国語(日本語)を話すときに、SVOだのSVOOだの前置詞だの考えないからなぁ。指摘されない間は気にせずにいよう。

・気持ちを話しているのはわかるけど共感できない
 あくまで、気持ちはわかるけど、ではなく、気持ちを話しているのはわかるというレベル。
 例.警官に呼び止められてウキウキしたから写メ撮っちゃった。
 そんな感じか。
 でも、この手の話の場合、「何故」がたくさん生まれるので、むしろ、その話をしている人に興味を持つ場合もある。敢えて話の掴みに使うこともあるかもしれない。

・その他
 死語的なものを使われると、話の内容よりもそちらに気が向いてしまう。(汗)
 ←これも昭和な香りがする表現らしい。最近では"笑"は、"w"が普通なのだと何かで読んだ。

・こんなケースも
 とても正しい日本語・意味内容・使い方で、むしろ、分かり難いケース。
 天然の人にありがちかな。
 例えば、二人で話しているときに、「動物は何が好き?」と訊ねたら「僕が好きなのは犬かな」と期待するところに、「動物は食べ物が好きです」と返すようなケース。
 さんまのからくりTVを見ていると、こういう人達に僕らは癒されているのだなぁ、と、思ったりもする。

という事で、この文章自体が何の結論もない文章なのだったりしたりしなかったり。結論もないまま終えるのでした。笑

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