金曜日, 11月 12, 2010

全てのバスが小倉駅に向かうわけではない


最近、就業時間中に別のオフィスに移動することがたまにある。
別のオフィスは、小倉駅前なので、ちょっと前までは通勤でも使う「モノレール」を使って移動していた。

しかし、会社の目の前のバス停からバスに乗れば、モノレールの駅まで10分足らず歩かなくて済む。

最初は誰かと一緒だったと思う。
次は、バスの正面に煌々と光る表示版「小倉駅行き」を確認して利用した。
それから、たくさんの○○系統が通る会社の前のバス停は、実は、ほとんどか「小倉駅行き」だと気がついた。

いつの時期からか、「来たバスに乗る」ようになっていた。

そして先日。夕方、オフィスを移動することがあった。
いつもの通り、バス停に立つ。
向こうの信号でこちらに向かってバスが信号待ちをしている。

「うん。ちょうどいい。あれに乗るぞ。」

バスが来て乗車。
いつものバスと違い、女子高校生で一杯のバスだ。

女子高生満載のバスに乗ったオジサンは、さすがに自意識過剰になることはなくなってきたが、逆に、そそうをして笑いを提供することだけはすまい、と、妙に緊張してつり革をつかんで立った。

●否定
二つほどバス停を過ぎて、大きな交差点を駅方向に向かって左折する。
そろそろ左折、いや、それは右。そう、このバスは左折しないで右折した。

●ポジティブシンキング
違うルートで駅に向かうのか。そんな○○系統もあるのか。
などと考えながら、駅と反対側に向かうバスであたりの景色を見回す。

●現状確認
停車時のアナウンスをよくよく聞く。
慣れない土地というのは、困ったものだ。知らない地名なので、「○○行き」と言われても、それが、駅方向なのかどうか、よくわからない。
ただわかったのは、「駅には着かない」ということだ。

●困惑
僕の頭は久しぶりにフル回転を始める。
どうやって、戻るか、迂回できるのか、いわゆるリカバリープランを立て始める。

まず、見たことも聞いたこともない住宅街で降りた場合、そうそう簡単に反対方向のバスが来るとは思えない。タクシーか。いや、そんな勿体無いことはしたくない。

●再度、現状確認
よぉく景色を見る。
どうも、モノレール路線に時々近づいては離れ、概ね並行に走っているではないか。

よし、モノレールの駅に近い辺りで降りよう。

●決断
そして、「次は、○○一丁目」とのアナウンス。
「よし。一丁目ならモノレールの駅も近いに違いない」
根拠のない理屈を胸に、「降ります」ボタンを押す。が、既に誰かが押していた。

●ポジティブシンキング
その○○一丁目からモノレールの駅まで、結局、20分近く歩いただろうか。
住宅街の外れの通り、「お、今度、来てみよう」的な店は皆無で、「この辺りに来ても何も無い」という、それはそれで有意義な情報をゲット。

そうやって、20分程度でたどり着くオフィスへの道のりを、一時間余りかけて辿り着いた夕方なのでした。
今日のぶらり一人旅、メデタシめでたし。

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