月曜日, 6月 06, 2011

【心理学的に証明される権力者の傾向】


時の総理大臣をみるまでもなく、出世と共に人間が変わってしまったり、という、そんな話。

心理学的に権力者になると人は変わっていくのだそうだ。正確にはそういう傾向があるのだそうだ。
どう変わるかというと、
1.他者の状況や感情に対する共感性が低くなる
2.偽善的傾向が強まる(他人に厳しく自分に甘い)
http://wiredvision.jp/news/201106/2011060319.html
らしい。


権力者でなくともそんな人は数多に存在するし、ぼくだって、そんな部分は少なからずある。
自分が自分が~、と、特に経験を裏付ける形で要職についたりすればその傾向は強まる。

そんなことを考えて気がついたのは、過去に、家庭において明らかにそんな権力者的傾向が強かった時期があったことに気がついた。
僕は、決して「威張り散らす」タイプではない。
しかし、結果的に、共感できずに偽善的行動に流れていた時期があった。


そもそも、権力者とは何なのか。
権力を行使する人。
ということは、権力を行使する対象があれば誰しもが権力者となる。

権力者とは、特別な人ではないのだ。政治家や企業経営者のように社会的に偉い人だけが権力者ではない。
社会的ポジションは関係ない。
飼い犬に対して飼い主は権力者であるし、子供に対しての親もそうだ。

そしてもう一つ、権力者的振る舞いは、必ずしも一方向に働くわけではない。
ある局面や状況については上から下、違う局面では下から上、そんな風に支配する側と支配される側が入れ替わる事もあることに気がついた。

例えば、お金に関しては夫。子育てに関しては妻、そんなケースだ。

僕の場合、そんなケースが当てはまった時期は、家庭を持ち、仕事もソコソコ上手くいっていたときだ。
僕自身は良くも悪くもキャラクター的には「権力者的」ではないと思う。ヘナチョコオヤジだ。
が、家庭人としての僕は、ヘナチョコで威張りこそしないものの、心の中では家族に対し共感できずにいたし、偽善的行動をとっていた。
この場合、権力者然として振舞っていたかどうかではない。
結果として、権力者的な傾向に陥っていたということだ。

ステレオタイプ的な家族像に囚われていくと、母はこうあるべき、とか、父はこうあるべき、もっと言えば、長男なんだから、とかそんな風に役割が割り振られがちだ。
でも、父親がリストラされたりなんかだと、そうそうステレオタイプは維持できないんだけど、たまたま、父はリストラもなく、母は専業主婦で云々とステレオタイプにはまった時こそ注意が必要なのかもしれない。
少なくとも僕の場合はそうだったように思う。

父としての僕はステレオタイプ的に順風満帆だったし、家族それぞれが、絵に書いたように役割を果たしていた。

それぞれが、自分らしさではなく、"こうあるべき"的なステレオタイプの役割を担う時がヤバイ。
役回りをソコソコこなしていくうちに、それぞれの立場の観点で、皆が権力者となるのだ。

お互いが、お互いを共感できない。
お互いが、お互いに対し、偽善的に接する。

夫婦お互いがそんな風に潜在的には「私こそ権力者」と振舞うようになる。
態度こそ権力者でなくとも、権力者特有の独善的な考え方に囚われるようになる。

お互いがお互いの気持を理解できなくなり、お互いが偽善的に振る舞うようになる。
お互いがお互いをコントロールしているつもりになり、、、、、

そもそも家庭、家族像をステレオタイプ的に捉えるようになったのは何故だ?

テレビ番組やCMで繰り返し流される「幸せのカタチ」。
いつの時代も三種の神器的に家庭に備えるべき商品があった。
その商品を中心に家庭の姿がステレオタイプ的に描かれていく。
休日の過ごし方もそう。今だったら、コストコで買い物とか!?


最近では、商品を売る側はペルソナ戦略とかいって、今存在するニーズでは飽きたらず、ニーズ自体を創りだす。
「架空の売り込み先イメージ」を作り、当然、そんなイメージを先行させるべくCMを流していく。
購入対象の人たちを調べる(共感しようとする)のではなく、人々を売る側の設定したペルソナに合うように誘導するのだ。

最近なら、エコなライフスタイルを紹介し、未だ使えるモノを捨てて買い換えさせるのが最近の流行り。
エコカー、自転車、LED電球、扇風機、LED電球、"快適でオシャレな"登山、サマータイムと朝食外食化、、、
最近ではポルシェまでもがハイブリッドタイプがあるらしい。

結果、前よりも幸せになったか?

社会に対して経済界(商売人)が権力者的に接している気がしてならない。
彼らは、消費者と共感する気などなく、偽善的にモノを売りつける。
そんなに経済に権力を持たせて良いのか?
消費者は経済の奴隷になっていないか?

※はみ出し
「ペットボトルのリサイクルをしている人は、していない人に比べて環境を汚している」
http://takedanet.com/2007/04/post_82ef.html


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