水曜日, 2月 25, 2009

事件

このネットの時代をもってしても、いや、ネットの時代だからこそ、知らずにノホホンと過ごしてしまう事件がある。
そんな事件が近所であった。
ノホホンと過ごす毎日、淡い水色みたいな毎日が、そのニュースを知った途端に、バラ色、いや、茶系統の斑色になるような感じ。
もう、今日みたいな夏日の昼食後のノホホン+ポカポカ+ウトウト=ノックアウトな気分を一気に目覚めさせるニュース。


そのニュースはこれだ。

●海岸沿いの県道75号
12月某日23時過ぎ、同僚のIハラ君は、友人と待ち合わせる居酒屋へと車を走らせていた。
その居酒屋へ向かう海岸線の県道、住居もまばらで、街灯も無い。
まして、その日は、モヤっていた。

快調に車を飛ばしていた。昼ならば海を見ながらのワイディングロード。
丘から長い下り坂を下りきり、ビーチに面した自動車学校の前を通り過ぎる。


●何かがいる。。。
と、その時、モヤの中、進行方向の路上に、何かあり得ないものが見えた。
路肩に停車している車のテールランプ。いや、それはあり得なくは無い。
その路肩に止めた車を取り囲んでいる大きな、"あり得ない"何か。

人間には防衛本能がある。
Iハラ君は、どうみても防衛本能があるような感じではない(インフルエンザにも思い切りやられていた)のだが、その"あり得ない"光景には本能が反応した。
何が起こっているのか、全く把握できないまま、車を徐行させ路肩に寄せていく。
その時、その群れの中からいくつかの固体がコチラを向き、向かってくる。

●現実逃避
~~BGM 涙そうそう~~
島に生まれ育ち、何不自由なく暮らしてきた20数年の記憶が走馬灯の様に駆け巡る。
せめて、せめて、もう一度だけ、ビーチパーチィしたかった。。。
~~BGM フェードアウト~~

●叫び
あり得ない事に、こちらに向かってきているのは、黒や茶色や白の馬達だ。
総勢10頭もの馬が道路を占拠し、こともあろうか、こちらに向かってくるではないか。
「でぇーじぃ、あり得ない~さぁ」そう叫びながら車を止める。


●落ち着け
たとえ"あり得ない"事でも、事実を認め、受け入れる事で、平常心は戻ってくるものだ。

向かってくる、と思ったが、よく見ると馬達は、気の向くまま草を食べるもの、トレーニングよろしくランニングするもの、ぼんやり暗がりの海を見つめるもの、好き勝手に散らばっている事が分かった。

そろそろと車を前に出し、既に前方で停止している車に近づく。
フロントガラスが割れている。中の人は無事のようだ。


●みんなで後始末
しばらくすると、その近所にある乗馬倶楽部の職員が馬を回収にやってきて、馬を厩舎に戻すのを手伝ったのでありました。

どっとはれ。



ちなみに、、、

この事件を知って学んだこと。
・その乗馬倶楽部は、主にアメリカ人在住者が利用するようだ。たまに観光客も。

↑日本語が変なのは気にしないでください。


・HPの情報が古くなければ、その馬達の名前はおそらく、
「バウンス」
「アール」
「タムロシーン」
「キング」
「ロッキー」
「モカ」
「ビックナカヤマ」
「エッサッサ」
「スライ」
「マコトオーシャン」
「トシスカイ」
「ブライアンジュニア」
であると思われる。
しかし、「エッサッサ」には命名大賞をあげたいものだ。
・この乗馬倶楽部、海を見下ろしながらとても気持ちよく乗馬が出来そうだ。
 観光でも利用できるようなので、興味のある方はぜひ楽しんでいただきたい。


※はみ出し
 この乗馬倶楽部は、僕の家から300mほど下った道路沿いにあります。
 沖縄なのに北海道もしくは東北的な香りが漂い、東京における上野駅のような僕のお気に入りポイントです。

※※Iハラ君は、その夜、居酒屋で馬刺しを食べたとか食べなかったとか。

※※※はみ出し
 このワイディングロード、ビートたけしの映画でも使われている。
 その映画↓。うちの前の県道がきれいに登場します。

0 件のコメント: