金曜日, 10月 29, 2010

僕はラジオ←今週末のオススメ映画情報


清志郎が唄った「僕のトランジスタラジオ」も良かったけど、先日観た映画「僕はラジオ」はこれまた良かった。そして、実話です。

舞台はサウスカロライナの田舎の高校。
いつも高校の周りを一人でぐるぐる徘徊している知的障害を持ったラジオというあだ名の黒人青年が主人公。

彼に真の正義を教えられ、彼に一人ではないことを教えるフットボールのコーチを務める学校教師。
徘徊しているときには「言葉が話せない」と思われていたラジオが、フットボールチームとの交流に始まり、ラジオはいつしか、地域へも溶け込んでいき、学校にとっても、地域にとっても、なくてはならない大切な存在となっていく過程を描いた作品。

ハートフルストーリー、などと紹介されることが多いみたいだけど、僕が感じたのはもっと骨太の「正義のゆくえ」的なストーリー。
確かに、一般的に見れば、とっても小さい「正義」の話なのかもしれないけど、そんな小さい正義であっても、通そうとすればなかなか大変、いや、普通の情熱ではとても無理な社会。でも、正義だからこそ、諦めずにいれば、必ず通る、とも思わせてくれるストーリー。

そして、この話が映画化されるきっかけになったのは、Sports Illustratedのコラムに紹介されたのがきっかけらしい。その後、ニュースに取り上げられ、ドラマ化され、映画化されたという。

小さい正義を守り、感銘し、人に教えたくなるのは、もしかしたら人間に備わった「正義」なのかもしれない。


そして、お母さん仕込みのラジオの選曲が最高。
映画全体を通して、R&Bの名曲の数々がラジオから流れてきます。

静かな夜に、大切な人と温かい紅茶を飲みながら観たい映画でした。

0 件のコメント: