マンデルブロ集合のブノワ・マンデルブロさんが亡くなった。
85才。
20年前、ウニョウニョ増殖していく寄生虫みたいな類の絵と簡単なプログラムサンプルに触れて、数学というのは全く理解不能だけど凄い、と思った。
そして、よくよく見ていると、その絵は、曼荼羅のようでもあり、永遠に紡がれる命のようでもあり、美術などに興味のない僕にとって、とても印象に残った絵のジャンルとなった。ひたすらドギツイ配色でフラクタルを描き続けるプログラムを入手した時など、部屋を真っ暗にして、モニターに映し出されるフラクタルをぼんやり見つめ続けるという、怪しい遊びにもハマった。
また、その絵をカオス(混沌)とも呼んでいて、少なくとも僕にとって混沌のイメージはマンデルブロ集合の絵になっていたし、これからも、そのイメージは変わらないと思う。
訃報に接した今日の今日まで、あの絵を数式で描いた人の事など考えることはなかったけど、思えば、その絵や似た絵を見れば、フラクタルだったりカオス的などと思っていられたのは、マンデルブロさんのお陰だったわけだ。
ご冥福をお祈りします。
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