木曜日, 11月 17, 2011

地球調査員


↑に感動。(SUNTORY BOSS CM トミー・リー・ジョーンズによる宇宙人ジョーンズ シリーズ)

周囲の人たちに、このCMで感動するという話をしてみたが、いまいち、ピンと来ない。
どうも、自分だけが妙な思い入れがあるようなのでよくよく考えてみたら、他の人と同じ共感ポイントに加えて、ジョーンズの地に足が着いていない生き方みたいな部分があるのかも、と感じた。

仕事歴
●宇宙人ジョーンズ
運搬作業員、ディスカウントストア店員、宅配便の配達員、カラオケボックス店員、ホスト、牧場の従業員、ホットペッパー配り、空港警備員、旅館従業員、取材クルーの照明担当スタッフ、農家のお手伝い、時代劇俳優(エキストラ)、大工、工事作業員、ラーメン屋台店主、知事、刑事、ケーキショップ店員、道路工事、神社の従業員、鵜飼い、エレベーター案内役、タクシー運転手、鉄道の駅員、学校の教師、俳人

●宇宙人あざーす
新聞配達、皿洗い、新聞勧誘、犬の餌やり散歩、小学生相手の家庭教師、中学生相手の家庭教師、大学生の就活支援(企業説明会出席代行)、システムオペレーター、企業総務/庶務の下請け用務員、宅急便仕分け作業員、システム開発、ヘルプデスク運営、ショップ店員、PC組み立て作業員、トラック運転手、オリジナルTシャツ制作・販売、ホームページ運営、マウスパット販売、引越し作業員、コールセンター運営スタッフ、事業所運営スタッフ、自社でのプロジェクトマネージャーサポート、客先でのプロジェクトマネージャー

ということで、宇宙人ジョーンズの姿が心に染みる今日この頃なのだ。

しかし、だ。
宇宙人ジョーンズは、様々な仕事をこなしているようで、肩書きは「地球調査員」なのだ。
調査の必要上、様々な仕事をしているだけだ。

振り返って僕はどうかといえば、この10年ほどこそ、肩書きは「プロジェクトマネージャー(PM)」だけど、要するに、何でも屋だ。
「何をやっているんですか?」などと聞かれると、説明が面倒くさいのと、ちょっと格好良く聞こえるだろう、聞いている人が美人だし、なーんて感じで「PMやってます」なんて答えているのだけど、実態は、その時々で様々だ。
そもそも、PMとは、"お仕事管理人"というわけだから、指示待ちの仕事をしないだけで、何らかの作業を与えられた条件とチームもしくは一人で納期までに終わらせる、だけだ。

では、地球調査員として、宇宙人ジョーンズがPMだったら、彼はどんな独白をつぶやくのだろう。


地球では、火を吹かない仕事はプロジェクトとは呼ばれない。
興味深いのは、その炎は、PMだけには見えない炎だということだ。


どこの星にも偉い人はいる。
ここ地球のエライ人が興味深いのは、プロジェクトの開始の時には
「どんな支援でもするから遠慮なく言ってくれ」
という。
しかし、プロジェクトが佳境に入って火を吹き始めた時は、こちらからの連絡にはナシのつぶてだ。
地球では遠慮が大切なのだ。


プロジェクトメンバーとの飲み会は大切だ。楽しい。しかし、地球で一番喜ばれる飲み会は、会費だけ払ってPMは欠席する事だ。


地球のプロジェクトで興味深いのは、プロジェクトが崩壊してもPMは左遷されないことだ。
プロジェクトを崩壊させたPMは、より深刻な問題を抱えたプロジェクトを担当することで生き長らえるのだ。


ここ地球では、プロジェクトが計画通り終了してもPMは出世しない。
何故なら、プロジェクトを成功させたPMは、崩壊したプロジェクトを計画通りに戻すために出世させてはならないのだ。


地球調査プロジェクトに配置されて随分長い年月が経った。
毎月報告書は出しているが、、、
内容について聞かれたのは最初の一回目だけだ。


ここ地球では、報告書の提出は嫌がるのに、ブログで報告したり、つぶやいたりするのは好きらしい。

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