水曜日, 11月 30, 2011

映画「ブローン・アパート」


CMやトレーラーでは、今ひとつ、何がウリなのか、どんなジャンルなのか、ピンと来なかったけど、観てみるとなるほどヨーロッパのベストセラー「息子を奪ったあなたへ」の映画化だけあって、深い映画でした。

また、サイドストーリーになるわけだけど、「テロ」に対する見方も、アメリカとの違いを感じました。
もしかすると、この原作の映画化はアメリカでは難しいかもしれません。

例によってあらすじはこちら→http://blown-apart.com/


軽薄になりがちな人間関係、そんな中でも変わらない、母と子の絆、建前ではない真実の重み。
どんな経緯があろが、どんな状況だろうが、どんな境遇だろうが、出産は嘘偽りの余地のない行為。

これをテーマにズドヨーンと、身につまされる映画でした。
ジンポトーリと涙が出てくる感じの映画。
ズドヨーンときて、ジンポートリとくるのです。ドドスコスコスコなどとは相容れない世界。

どんなに世の中が変わっても、変わらない(変われない)事柄を目を背けずにシッカリ見つめる。
そうすれば、そこに答えがあるとこの映画は教えてくれる。

それが若い時にわかっていれば良かった、と、今さら後悔しても遅いのだけど、目を覚ますには充分な映画でした。

相変わらず、雨でも霧でもないのに、イギリスはグレーを基調にした映像。
イギリス映画協会は鮮明な色彩を禁じているのだろうか。と思いつつ、この映画に関しては、この色合いで良かった。




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