水曜日, 11月 23, 2011

僕は、月に行った人と共に生きている


人に薦めたい映画ランキングベスト5というのがあったら、間違いなくランキングする「アポロ13」。
アポロ好きでも、宇宙好きでも、飛行機好きでもないのだけど、アポロ13は、プロジェクト運営やリモートサポートの醍醐味が「事実として」まんべんなく描かれている名画だ。

で、そんなアポロ13好きの僕が先日TSUTAYAの1/4枠を探して見つけた映画があった。
そう、アポロ13は好きだが、こうやってメモっとく映画はアポロ13ではない。「THE MOON」だ。

話はそれるが、1/4枠というのは、4本1000円なら3本は話題作や映画として観たいものを探すのだけど、1本は、暖簾をくぐらずに借りられる、お遊び系(大概は肌色系)映画の枠のことだ。
棚の場所的には、普通の作品が並んでいる棚の一番下の棚に並んでいることが多い。そして、今時、中年オジサンもそんなダジャレは使わないよ、的な、笑うに笑えないようなタイトルも多い。
1/4枠の最近のヒットは「尻に憑かれた男」だ。

話戻して、今回の1/4枠は、一番下の棚にはなかった。
一番下の棚の、ここのところ僕が狙っている注目作品は、、、相変わらず貸し出されていた。
しかたない、もう一つの1/4枠作品を見出す場所、「その他」の棚に行ってみた。

この棚は、各種教則ビデオやミュージックビデオなどが集められた場所。過去に、ドラッカーのビデオを借りたが、単なるドラッカー研究本の宣伝ビデオでガッカリしたことがある。それ以来のその他棚なんだな。(←"棚"と"なんだな"が掛かってるわけなんだな。)

そんな中で発見したのが「THE MOON」だ。
要するにアポロの月着陸プロジェクト飛行士達の回想ビデオだ。ドキュメンタリーだ。

これが意外に面白かった。
まず、映像が美しい。CGやハイビジョンとは違って、当時のフィルム映像ばかりなのだけど、美しい。
アナログにしか表現できない「空気感」があるからだろうか。美しい映像ばかりだった。

当然、宇宙船や月から観た地球の映像が満載だ。また、当時の宇宙船内の映像がふんだんに使われている。そんな映像を散々見せられた後、地球に帰還し、大海原に着水した時の映像は、圧巻だ。本当に地球は美しい。クドイけど本当に美しい。

映画の最後に、月着陸を疑うよう陰謀説に触れているが、まぁ、それはご愛嬌。
いまや、いいオジイチャン(あの頃の飛行士達は、みんな80歳だよ!)となった飛行士達のインタビュー、生声を、眼と耳で確かめられる貴重な映画だ。

月に行った人間が(まだ)いる時代を過ごせたことは奇跡かもしれない。
いや、月に行った人間が過去の話になれば、また、誰かが月に行くのかもしれない。

いずれにせよ、今、こうして生きている自分がラッキーな存在なのは間違いない。
そんな事を実感できる映画でした。

↓は、映画中に登場して驚かされた、月面着陸成功を祝う、当時の日本の風景。このオジサンは誰なのか、何故ビキニ姿の女性を従えているのか、何のために街宣車で月着陸成功を祝っているのか、興味は尽きない。











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