木曜日, 4月 14, 2011

唐突なレベル7(チェルノブイリ事故級)の発表

↓の図は、「25kg減るまで続けるブログ」からの転載。


レベル7。
風評だと言われようが、結局、ネットメディア(2chでなく、自由報道協会とか)が伝えている通りに、問題は推移している。

大体が、このレベル7がチェルノブイリ事故の1/10とか言われても、1兆円持っているお金持ちから「いやいや、私なんて10兆円持っているお金持ちの1/10です」って言われているようで、1/10を強調されればされるほど"怪しい"って思ってしまう。


それにしてもこのタイミングだ。
超強力な、東電/保安院/政府/マスコミ、オールジャパンチームだったはずなのに、ずいぶん前から指摘されていたレベル7を、このタイミングで発表することは彼らにとってどんな得があるんだろう。

今までの政府発表の空気なら、「チェルノブイリよりはマシ」を言い張り続けたはずだ。
実際、ずいぶん早い時期に「炉心溶融の疑い有り」と発言してしまった正直な保安院の審議官は、二度と会見に姿を見せることはなくなった。

それぐらい、「大変な事態を問題ないと言い張りたい」病だったのだ。

と、考えると、レベル7の発表で損をしたのは、政府だけだ。
何も終っていないのに、どうも、場を仕切っていた親玉は次のステップに入ると決断、あるいは、予定通りの行動に出たのだろう。
そして、同じ日に避難者への一時金支払いの話。帰宅とは名ばかりの荷物を取りにとんぼ返りするだけの一時帰宅の話。

放射能汚染水の海洋投棄と同様に、賞味期限切れな連中を投機、彼らにとっての不要な情報の投機をしたわけだ。
(民に代わって選挙結果を総括したのかもしれない。)
オー、イッツァ、スケープゴート!

・・・、と、情報公開されない以上、出来る事は妄想しかないわけだ。

某東電の記者会見(TVではなくネットメディアの)で、フリーランスのジャーナリスト達から「この内容(放射能汚染水の海洋投機)を判断した人は誰?」の詰問に、上司であろう人の名前を決して明かさなかった普通の東電マン。

本当は、一人一人は善良なはずなのに、善良な行動が出来ない世界。
あり得ないけど、自分があの東電マンの立場だったら、やはり、筋書き通りにひたすら応答するのだろうか。

広島、長崎、と多大な悲しみに昏れたはずの日本が原発大国になった誰かにとってのサクセスストーリーは、まだ生き続けようとしている。
中心にいる当事者も含め、誰も望まない戦争に突入するように、本当の黒幕は全く別の観客席から眺めているのかもしれない。



震災の直後、ガイガーカウンターを携帯して原発に向かったフリーランスのジャーナリストたちは、カウンターが振り切っている地域で、ごく普通に外で遊ぶ子供たち、親、そんな光景に出会い唖然とさせられたそうだ。

その時、政府もメディアも「心配ない」「コントロールできている」と繰り返し報じていた。
「心配ないけど念の為の避難」が住んでいる人達に伝えられたのは随分経ってからだ。
当然、「だったら避難はしません」という頑なな住民の姿も報道されていた。

繰り返し報じられた「心配ない」事こそが風評ではなかったのか。

チェルノブイリでも一般住民には「ただちに」問題はなかった。
5年から10年ほどで問題は出るのだそうだ。
それが分かっているはずなのに、繰り返し伝えられる安全説。

風評に惑わされるなと言いながら、詳しい情報は明かさないまま出荷停止、退避区域拡大。
ここにこう書いているのも、風評の流布とされるのだろうか。

子供だった頃、自分と親兄弟、何人かの身近な友達、まあ、あとは学校の先生ぐらいが世界の全てだった。
狭い世界、だからこそ、本当は小心者でずる賢い自分を隠してでも善良なふりをしようとしていた。

ノーカットの記者会見風景などをネットで見てしまった後にテレビで同じ人達を見ると、どうしても、白々しい、恥知らずな人達に見えてしまう。
世間的には社会的に成功したと思われる彼らの世界も、結局、狭い世界でしかないのだ。

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