日曜日, 6月 29, 2008

東田トモヒロ

ここで暮らすようになって変わった事の一つに音楽の聴き方がある。
東京(横浜)での暮らしでは、通勤時間が読書/音楽の時間。
そしてここでは通勤時間は通勤のための時間。
会社まで(そりゃあアシスト付って軟弱だけどさぁ)は自転車を漕ぐ時間。
可能な限り、仕事は定時に終えて家に帰り、それからが音楽の時間。
夕飯の支度をしながら、近所を気にせず大音量で好きな音楽を聴く。
夕飯を終え、その日の気分で音楽を変えて読書したり。


そんな生活をしていると、気がついたらテレビは朝のニュースしか見なくなりました。
とりあえず、テレビを見なくても仕事は続いているし、同僚との話が出来ないわけでもない。
特に何も困る事はない。
サラリーマンネオぐらいは見たいけど、NHK位しか映りも良くないんだよね。あ、あれはNHKか。っていうか、まだやってる??


それとも生活そのものが観光気分だからなのかな。
ここ地元の街を散策していても、夕方になると、何処からともなく三線の音が聞こえてきたりする。なんか「イイ」瞬間。
琉球王朝の官僚は、中国の使者を(戦争回避の為に)接待するのである程度のレベルの芸事が出来たという。当時だって強大な中国の使者に対して、大和の国ならまだしも、小さな島琉球、その接待は「国を賭けた」ものでそれはそれは重要なものだったようだ。
その後、ペルーが江戸に到着する前に琉球に立ち寄り、「拳銃も刀も持たない人々が社会を構成する類まれな平和な国」と琉球を評した。
そうやって、音楽/唄/踊りなど様々な文化を産み発展させたのだという。
※その"優しい"文化に甘えて米軍基地を押し付けている本土の問題はここでは触れないが。。。


そんな今、僕のお気に入りの音楽。東田トモヒロ。
よく考えたら、彼も「キムタカ」の平田さんが島に帰ったように、生まれ故郷の熊本に住みながら、メジャーとマイナーの狭間で活動している。
「天才」とか「詩人」とか「技巧派」とかは似合わない。
「そのまま」とか「自然」が似合う音と唄。

彼の新しいアルバム。
「この世で一番好きな歌」
これまでの期待を裏切らない、自然なメッセージ。
人との繋がり、自然との繋がり、唄との繋がり、大切なものを見失いがちな世の中と、大切なものをわかっている事の素晴らしさを唄う。


このアルバムにも入っている彼の曲に、
「血を流す代わりに、愛すべき誰かの為に汗を流す。それは少しでも笑顔でいたいから。
・・・・War is not answer, its only answer・・・それは理想でもかまわない。胸の柱に刻んだ言葉。」
と唄っている曲がある。


そう。理想なんて照れくさいから言わなくてもいい。
だけど忘れないように、唄っておけ。
唄えないなら聞いておけ。
そして、忘れないように、心に刻んでおくといい。
いつか必ず必要になる事だから。

それにしても、トモ君といつも一緒のドラムのダイ君。
彼のプレイスタイルが「サンダーバード的正確無比ドラムマシンスタイル」から「ウットリロマンスインググルーブスタイル」に変わったのは何故?
見ている僕のほうが照れくさくなるほどの変わりぶり。
知っている人がいたら教えてください!

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