土曜日, 11月 01, 2008

不幸

日常に不幸な出来事は潜んでいる。
昨日の朝、まさにそんな不幸な出来事があった。

以前、休日の朝、気持ちのよさそうな朝、外の空気を思い切り吸いたくなるそんな朝。
カーテンを開け、掃き出しのサッシをガラガラッと開ける。
と、バタバタっと目の前を何かが落ちていく。。。。そう、3匹、いや4匹のヤモリの家族。サッシの網戸に張り付いていたのだろう。
そのうちの1匹か2匹は家の中に入ってきて、もう、大騒ぎだった。
そんな、繰り返してはいけない不幸が以前にあったのだ。

そして、昨日の朝。
もう秋らしくなり、休日の朝、というより昼近くに目を覚ましても、外は気持ちのよさそうな日。
繰り返さないと誓った不幸を思い出しつつ、もう、無造作にサッシを開けるなんて事はしない。
まず、玄関から1.5mほどの柄の長いホーキを持ってくる。(万が一、ヤモ君に出会っても優しく掃き出せる。)
そうして、ドンドンドンっと、サッシのガラスを叩く。事前にヤモ君家族たちをどこか遠くの僕の知らないところに非難させるのだ。
うん。今日はヤモ君一家は、このサッシにはいないようだ。
そっとサッシを開ける。うん。やはりヤモ君はいない。よかった。
無事にサッシが全開され、爽やかな秋の風が部屋に入る。気持ちよい。
ふと、足元をみると、サッシの外の、庭というかコンクリート敷きに、既に干からびた多分ネズミ?の死骸がある。
うーー。一旦は見て見ない振りをしたものの、どうも、その死骸に小さい蟻が集まるようで、サッシの周囲から蟻が家の中に向かってくるではないか。

ここから蟻との戦いが始まる。
そもそも、家のサッシ周辺数箇所には「蟻の巣コロリ」が仕掛けてあるのだが、あの粒状の薬よりもその蟻達は小さい。
仕方なく、元凶のネズミの死骸を、庭の向こうの藪に放り投げることを決意する。土に返すのだ。

こんな時のための1.5mの長い柄のホウキだ。
サッシの先1m程に毛付きジャーキーと化した小動物だったモノを、人類3大発明品のホウキで藪に飛ばすのだ。
サッシから身を乗り出してホウキの先の平たく刈揃えられたホウキそのものを小動物の下に差し込む。

イメージはこうだ。
差し込んだホウキを斜め上前方45℃に、ちょうど砂場に落ちたゴルフボールを打ち出すような感じで振り上げれば、その小動物の死骸は、前方にある庭の塀を飛び越えて、その先のうっそうとしたジャングル地帯へ飛んでいくであろうと。

緊張の中、ホウキは10cmほど小動物を前に押し出した辺りで下に差し込まれた。
よし、これで、ホウキを振り上げれば、小動物は確実に土に帰る。心の中で冥福を祈る。
さぁ、いくぞ。えいっ!



その直後、コンマ3秒ほど後に僕の視界に映ったのは、縦方向に回転しながら新体操のバトンの様にジャングル地帯にきれいな奇跡を描いて飛んで消えていくホウキ。
そして、更に10cmほど前方に地面を移動しただけの小動物の死骸。

あぁ。ホウキ買わなくっちゃ。。。
(そのジャングル地帯は、どう考えても、ヤバそうなので覗くことすらできません。今だって、ジャングルから伸びた枝には手のひらほどのクモが一畳ほどの大きさのクモの巣を張っているぐらいなのですから。)

↑ちゃんと後でジャングルに葬りました。合掌。。

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