火曜日, 11月 04, 2008

著作権が担保になるということ

なんか、あの時代80年代後半?90年代?辺り、CDの特性を意識した曲作りが話題になった("サビ"至上主義。曲のイントロがいきなりサビなど。CMとかで長短時間のオンエアでも曲のインパクトを伝えやすいと言われた。事実、当時はそんな曲ばかり流行った。
もう、いきなり「ズバッドンドコドゥルル♪こぉけぇの~むーすーうまーあぁでー♪イェイェィ♪」みたいな感じ。)、そんな、あの時点での「稀有の作曲家」が逮捕されるのだそうだ。


僕はあの手の音楽は、秋葉原店頭バイト時代に買い物ゲームBGMの様に流れている場面(ホントに一日中飽きずにかかってた)でしか聞かなかったので精神的被害はないけど、そもそも、今、彼を応援したくて当事の彼の曲をカラオケで唄っても既に彼にすんなり実入りがあるわけではなさそうな話に驚いた。

著作所有権?を、証券化というか担保にしていたというのだ。
ということは、今、彼に同情して、「頑張れ!てっちゃん!」と彼の歌をカラオケで歌っても、彼の夕飯のオカズにもならないのだ。

なんかなぁ。著作者をリスペクトしているから、例えコピーでしかなくても、その著作物(CDやカラオケ)に使用料金を支払っているのに、それを担保にしていた著作権者も著作権者だし、それ(使用権)を買い叩く企業もなぁ。
今回騙されちゃった人は気の毒だけど、既にそれをどっかの会社が買っていたわけだ。
その会社は、きっと、全曲の著作使用権を法律が定める期間で実入りを計算して、利回りに換算してみて、何億以下なら「買い!」とか考えていたわけだ。スバラシイ。


もし本当に作曲者なりクリエイターをリスペクトしていたら使用権を独占しようとは思わないのが倫理的というか「人の道」だと思うんだけどね。かといって、放って置いたら、誰かが権利を主張し始めちゃうわけだ。以前あった2chの"のまネコ"キャラのように。
※これまたAVEXって。。。
間違いなく、彼の著作物所有権や使用権を担保に金を貸した人たちは、彼をリスペクトしていない。
もしくはリスペクトしていない人がほとんどであろう。
   ∧_∧
   (  *゚w゚) ノマノマイェイ!!
   (    )
   | | |
   (_)_)

以前、ケンタッキーフライドチキン日本支社が、年に一回、鶏への感謝を表すために神社にお参りする、っていうニュースを見た事があるけど、そういう「普通の感覚」が働かない世界なんだなと思った。
きっと逮捕されそうな?彼は、普通の感覚では無いトコロに行っちゃったんだろうね。
合掌。


ここでWikipediaにて学習。
・著作権の目的(著作権法の抜粋:法律条文には著作権はないんだそうだ。当たり前だのクラッカーby藤田まこと。)
- ・・・文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与すること
・著作権の定義
- 知的財産権
- 無体財産権
・財産権
- 公共の福祉はこれに優先できる(皆の生活を脅かしたりする様な事態の場合は没収も可能)
・所有権
- 著作物の所有権は移転できるが著作権は著作者に残る。
(所有権を移転したからといって著作者の許可無しに改変はできない。=著作人格権)
・著作者人格権
- 公表権:公表するしないを決める権利
- 氏名表示権 :著作物への著作者氏名表記に関する権利
- 同一性保持権 :改変、変更、切除などを認めない権利

ほら、やっぱり、「文化の発展に寄与」するのが著作権の目的だと書いてある。
文化の発展に寄与しないなら「著作権は発生しない」ぐらいの解釈だってできそうだよ。

その著作権を担保に、当人の能力以上のお金を前払いで渡して、破綻したら回収する、限界点を超えようとして詐欺行為に手を染め

る、、、、そんな感じ。


そもそも、著作権であれなんであれ、気に入った音楽があったとする。表現してくれた音楽家に感謝とリスペクトの意を抱く。
一方、ミュージシャンがライブで「ありがとう!」というのは、価値を分かち合える一人一人が集まり、楽しんだことへの一人一人への感謝では無いのか?
(お金まで払って来てくれて、僕の唄を聞いてくれて、共感してくれて、ありがとう!)
僕らは、たまたま耳にした、その「音楽を作った人、唄っている人」を中心にリスペクトしているのだ。

増してや、著作権人格権?だかを保持する作曲者や作詞家が亡くなった後にも著作権で何らかのお金が遺族などに入り続け、その場面で、故人を偲ぶ風でもないレコード会社が利益を得続けるのは、「文化の発展に寄与」しているとは思えないな。

そんなことより、リスペクトする人たちが、例え亡くなっても、毎年命日にはお墓参りが絶えないとか、そういう事の方が心に響くなぁ。
さっきも書いたけど、リスペクトが心に響く例.
ケンタッキーフライドチキンが毎年「ブロイラー感謝祭」をやっている。これは心に響く。
僕が食べた分まで感謝しておいて欲しい。ホントに。


官僚や国会議員が当たり前の様に「法に触れていない」から倫理的には疑問があるお金を堂々と手にする時代。
多分、被告になり有罪となった某歴史的首相が最後まで反省の弁を語らなかった、いや、「やっちゃっいました」的態度を示さなかったこの国の迷走は、もうしばらくは止まらない。
(↑大きく出てみた。(汗))

。。。と、文章の迷走も止まらないので今日はここまで。

※追伸
よくよーく考えてみたら、僕は、パッケージ化そのものに感動して購入したLPレコード(not CD)が過去にありました。
それは松田聖子の「Windy Shadow」'84で、当時ハマっていた海外大物スタジオミュージシャン達がレコーディングに参加していて、彼女の唄はそっちのけで、バックバンドの演奏を聴いていたのでした。
ソニー大レーベルの組織力をまざまざと見せ付けられた一枚。

0 件のコメント: