月曜日, 12月 19, 2011

先日の続き「自己年齢誤解症候群」



12月生まれの中高年を襲う「自己年齢誤解症候群」。
なんと、中高年の1/12程度がその症候群になっていると厚生労働省が発表するとかしないとか。

この症候群、昨日は、12月に二度歳を取ってしまう所まで書いたけど、まだ、その後も続くのだ。
12月誕生月を終え1月に入ってもなお、症候群の見るも無残な症状は続くのだ。

その「さらなる恐怖」を書いておきたい。

♪じんぐるべーるじんぐるべーるめがまーわるー♪

もう聞き飽きたけど、12月は師走である。
なぜ、師走なのか、先生がどうして走るのか、12月はむしろ冬休みで先生はのんびりしているのではないか?
そんな疑問はさておき、12月生まれの中高年も、そうでない人々と同じように年を越すのだ。
いや、年を越す前に、三途の川を越すようなことがなければだが、概ね年を越すのである。

で、その「年を越す」が問題なのだ。
ちなみに、「三途の川を越す」場合は問題は起きない。
ちなみにちなみに、年も三途の川も(いずれは)みんな越すわけなのだが。

話戻って。
年を越すと、テレビもラジオも年賀状も久しぶりに合う親戚も友人も、多分"年明けのお父さん犬のCM"も、まぁ、他にネタがないのかというほど、「今年は何をする」のかを話題にする。

年賀状に至っては、自ら「今年は何をする宣言」を去年の押し迫った頃に書いて(印刷して)いるのだ。
もっと正直に、「来年は○○します」と書けば良いのだが、何故かそうはなっていない。
どうせなら、「今年は郵便局の締め切り前に年賀状を出します」と年賀状に宣言すれば良い。

そんな宣言を横目に、「今年も去年と同じように、ぼちぼち、ウダウダ、コッソリやれれば良いかな」と思っているので、そんな返事をすると、それを聞いた人は嬉しそうに「そうだよ。気負わずにね」などと、だったら聞かなきゃいいのに、だ。
もしくは、「いい歳して、もう少し人生真面目に○△※~」と、さほど尊敬できるようでもない相手にお小言を頂戴する場合もある。

そんな1月が「自己年齢誤解症候群」には困ったことになる。
「やぁ、今年はいよいよ○歳になるので。。」的な会話が落とし穴なのだ。

そりゃぁ、1月とか2月、、、11月ぐらいまで生まれの方々はいい。
そんな皆さんは、去年の誕生日以降、それなりの期間誕生日以降の年齢を謳歌してきているわけだ。
少なくとも11月生まれなら丸一ヶ月は「私は○歳」と"今年"抜きで語れるわけだ。

これに対し、12月生まれはヒドい。
誕生日を過ぎて「私は○歳」と"今年"抜きで語れる期間が一ヶ月と無いのだ。
しかも、12月。世の中は某宗教団体の教祖の誕生日に夢中だ。よくわからない赤い洋服を着た髭面の住居侵入罪男も人気だ。
とても、12月生まれの中高年のオジサンの誕生日について注意を払ってくれる余地はないのだ。

そんな中、あっという間に1月がやってくるヤァヤァヤァ。

せっかく、やっとの思いで、年の暮れに二歳取り過ぎた歳を訂正し、ミカンを食べながら紅白を見る頃には正しい年齢を認識したというのに、もう、1月がやってくるヤァヤァヤァなのだ。

12月と1月の間に半年ほど隙間を作って欲しいものだ。
そんな隙間もないのだから、1月に「今年は何歳?」って聞かれても「その質問には答えかねます」という気分なのだ。

だが、全般に人の良いと言われる12月生まれの中高年は「そうですねぇ、今年は(○+1)歳になります。もう、いい歳ですわ。ガッハッハ」などと、この時期だけ通用する"お屠蘇気分"という酔っぱらいを美化した状態で回答するのだ。しかも誰にも喜ばれるわけでもないオジサンの笑顔付きだ。

これを数回やると、もう、年末年始休暇を終えて仕事に行く頃には、「私は(○+1)歳」という誤解が完成し、この誤解が解けるには個人差があるが私の場合は3ヶ月ほどかかる。

こうやって、12月生まれの中高年は、一年の半分ほどを自分の年齢が怪しい状態で過ごしているのだ。
もっと怖いのは、誰からも指摘されなかったり、引き算ができなかったりした場合、11~12月に2歳歳を取り、1月にもう一歳歳をとるため、毎年三歳ずつ歳を重ねていってしまうのだ。

今のところ僕はそういう自体に陥らずに済んでいる。

が、万が一、生まれてまもなくロシアかアフリカか火星とか家政科とか、どこか言葉の通じない国に放り込まれていたなら、今月私は141歳の誕生日を迎えることになるのだ。

危ないところだった。
良かった。ここはまだ日本だ。
(この計算をしたことで、また、自己年齢誤解症候群に陥りそうになる。。。)


最後に、月毎の自己年齢把握状況としてまとめておこう。

1月 誕生日を迎えたばかりなのに「今年は何歳」を意識して新年改めて誤解する月
2月 「今は何歳、今年は何歳」を整理し始め誤解を解こうとする月
3月 ようやく「今は○歳。今年は(○+1)歳」をスンナリ言えるようになる月
4月 花見や新入社員/新入学シーズンで中高年の年齢は放って置かれる平和な月
5月 中高年的には誕生日よりも5月病に悩む若者の存在に悩む月
6月 なぜ、日本でローマ式のジューン・ブライドを望むのか、挙式関連のニュースに毒づく月
7月 長いこと七夕飾りにお願いを書いていないと思い出す月
8月 有休をどれだけ消化しても怒られないか、非難さないか、考える月
9月 まだ冷えたビールが旨い、と確認する月
10月 仕事の成果が明らかになり会社では憂鬱な顔をしていないと余計な仕事が回ってくる月
11月 お、来月誕生日じゃん、と、(○+1)歳を意識し始め誤解が始まる月
12月 誕生日で(○+1)+1歳じゃんと、大いに誤解する月

なんであれ、親に感謝

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