日曜日, 1月 15, 2012

無線LAN SDカード「FlashAir」


ネグロポンテの言う「あらゆるモノがネットワークされる」世界。

以前から無線LAN機能を持つSDカードはあって、その発想も技術も方向も素晴らしかった。
だけど、今ひとつ、アクセス性が限られていた*ので手を出す気にならなかった。
*カメラ:SDカード側からネットワーク資源にアクセスする

最近、カメラを新調した際も、改めてその製品を確認したのだけど、やはり、「すごいんだけど今一歩」感があって、結果、今までのカメラで使っていたメモリーカードを使い回していた。

が、今回のザ・東芝製品「FlashAir」では、「外部から直接カードにネットワークアクセスする」という点が今一歩感を払拭した。※
※他メーカーの従来製品でもダイレクトモードがあったがカメラ側からpushするようだ。この製品はPC(やスマホ)からpullできる。

そもそもカードの抜き差しは、「データを取り出す」際に必要になる。
この取り出す作業をパソコン側から操作しやすい、っていうところがキモだったのだ。

これを使えば、目出度く、「カードを抜き差しする」から解放される気がする。
新年早々目出度いのだ。

===以下、50絡みのオジサンの愚痴になります===
今回の製品は普通のSDカード(切手大)なのだけど、それですらオジサンの色気のない手先では取り扱いが難しい。
背中を丸め、カメラの底とかの、これまた数ミリの繊細なロックを外す。
そして、更に背中を丸め、その開いた蓋の奥を覗き込む。
僅か数ミリ飛び出しているメモリーカードの頭をごつい指で押し下げる。
ほんの少し飛び出した所で、ごつい指で摘みながら引きぬく。

私はまだ、幸運なことに老眼も自覚していないし、指先の震えも自覚していない。
概ね無自覚な人間なのだ。
なのに、SDカードの取り扱いに関しては、ストレスの高い作業だと自覚している。
それぐらいメモリーカードとは厄介なシロモノなのだ。黒くてもシロモノなんだな。

そもそも、ああいう繊細な指先の作業は、こんな汎用品相手にするものではない。
ぜひとも繊細な指先の作業は、愛するもの※にこそすべきなのだ。
デジカメや、ましてやメモリーカードを愛しているわけではない普通の人には余計な負担でしか無いのだ。
※注:おじさん的にはエッチな意味含みではあるけど、職人さんが製品を愛するとか、いろいろあるでしょ。

とにかく、そんなストレスフルな作業が嫌なのだ。

と、こんな事をCES※で発表された新製品のニュースを読みながら考えてたのだけど、そもそもデジカメのカードはいるのか?と疑問が出てきた。
カードなんて使わずに数十GBのメモリーとネットワークアクセス機能があればいいんじゃないか?
※CESとは、年に一回ぐらい開かれるオタク向けオリンピックみたいなもの
http://www.cesweb.org/


そういえば、iPodなんかは、最初からそういう方向の製品だった。
なんでもかんでもネットワークされるようになれば、デジカメにメモリーカード、そんな組み合わせはナンセンスになる日が来るのかもしれない。

僕自身は、自分の手元にあるハードディスクにデータが無いと不安を感じる、クラウド不適応世代なんだけど、「カード抜き差し嫌い」としては、クラウドも致し方なしになってしまうかもしれない。

という風に、好むと好まざるにかかわらず、ジワジワとネットワークは広がり深まっていくのでありました。

===以下、50絡みのオジサンの愚痴が更に続きます===
それにしても、携帯に使う「マイクロなんとかカード」は、本当にあの大きさでなければいけないのだろうか。
尋常じゃない小ささだ。あーゆーのは、悪い冗談とか、人をバカにしたとか、非常識とか、そういう小ささではないのか?
子供が誤って飲み込んだとしても、飲み込んだことにも気がつかないような大きさだ。

よく、マイクロなんとかカード撲滅デモが起きないものだ。
大阪の件が落ち着いたら、橋本大阪市長に撲滅をお願いしたいぐらいだ。

さらにだ、マイクロなんとかをミニアダプターに挿入し、挿入済みのミニアダプターをアダプターに挿入するなどという、針を二本束ねてその穴に糸を通す的な神業レベルの作業まで強いられる。
あーゆー作業は、ジェームス・ボンドやトム・クルーズにこそ似合うのであって、50絡み(あるいはそれ以上)の成人男性が背中を丸めて、開いた口からヨダレを垂らしそうになりながらやる作業ではない。

そんなカメラはクリント・イーストウッドが拳銃で撃破するに違いない。
撃破して欲しい、撃破しなければならない、撃破せよ!

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