日曜日, 12月 14, 2008

仏教でもクリスマス


HDDに溜めた曲をシャッフルして発見した Cyndilauper/Early Christmas
沖縄っぽいイントロに耳が反応した。
(どうも、このオムニバスアルバムのバージョンのみ、イントロで沖縄風の合いの手が入っているようだ。)


さすがに沖縄は、涼しくなったとはいえ相変わらず暖かくて、クリスマスな雰囲気は皆無。
街にいけば、多少はクリスマスな飾り付けぐらいはあるのだろうけど、いかんせん、寒くない。
よく、南半球の海水浴しながらのクリスマスのニュースを不思議な感覚で見ていた事があるけど、今、自分がそんな真っ只中にいるんだなと再認識。


先日、職場のクリスマスパーティがあって参加したけど、仮装ありの賑やかなパーティで、当然ながらサンタファッションも数人いた。
うーん、でも、今までのクリスマスという感覚とはなんか違うなぁ。
この時期、ここ沖縄でも、パーティに限らずお洒落に敏感な若い人たちは、ニットの帽子なんかも被っていたりするけど、やっぱり、それはちょっと暑いよ。
そして、パーティ会場での「メリークリスマス」は、なんだか他の国の言葉で聞く乾杯の音頭みたいで、ピンと来なかった。


寒い地域でのクリスマスは、毎日寒さが厳しくなっていくのを身体で感じながら、ともすると「嫌な季節」にすらなりかねない、この時期。
そんな時期を、華やいだ気分にさせてくれるクリスマスは、うん、なかなか、よいではないか。
子供の頃、岩手では、しっかり寒いから、放っておけば「冬は嫌い」だった。寒いばかりだから。
でも、そんな寒い時期に、「うちは仏教だからやらないよ」と笑う両親に食って掛かりながらも、なんだかんだ結局はケーキぐらいにはありつけるクリスマス。
ケーキなんて食べることは普段無かった
(単に生活習慣で、当時の我が家では、甘いものといえばお萩とかを差した。まだ、岩手にはケーキ屋さんは無かったに違いない。)
辛い時でも、ささやかな楽しみを見出す、そういう意味でクリスマスは、宗教に関係なく根付いた風習なのかもしれない。
(まぁ、お正月でいいじゃん!って気もするんだけどね。クリスマスとお正月ダブルで楽しんじゃう日本は、本当に豊か過ぎるんだろうなぁ。)


食欲の秋を過ぎ、紅葉を楽しみ、いよいよ暮らしとしては「不快」なレベルの寒さがやってくる。
でも、その寒さの象徴の雪や氷の美しさを殊更強調したクリスマスツリーや、寒い中で暖かな雰囲気のサンタクロース。
家族で温かな食事を囲んで、ささやかなプレゼントを交換する。
(収穫の終わったこの時期、日々、草木は枯れ、猟だって思うように行かない時代、保存食を大切に食べていく中で、質素な日々の暮らしのご褒美みたいな意味もあったのかもしれない。)

なのに、質素な日々が無くなった今、「更なる贅沢をする日」にクリスマスは生まれ変わったのかもしれない。
だとたら、クリスマスぐらいは、何も食べずに、灯りも灯さずに、静かに、日々の幸せに感謝の思いに浸るのもいいかもしれない。
クリスマスの夜は蝋燭の灯で過ごすのもエコだしいいかも。
(っていうか、やっぱ、「仏教だからやらないよ」でもいい気がしてきた。(笑))

相変わらずJamendoをうろうろしています。
最近のお気に入りは↓これ。どれもいいけど、三曲目の"Le plaisir des sens"(感覚の楽しみ?)なんかいいねぇ。
  

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