火曜日, 12月 23, 2008

都会と地方


市役所だの免許証書き換えだのがあり、引越し前の街で手続きをした。
いつも、いや、いつの間にか「都会が忘れた人との触れ合いが沖縄には残っている」みたいな先入観があったんだけど、どうも、そういう事では無いという話。

免許証用のインスタント写真を撮ろうと、駅の構内にある写真スタンドに入ろうとすると、一人のお婆ちゃんが説明書きを読んで立っている。
「よろしいですか?」と聞くと、「下の方が安いんですよ」と。
よく聞くと、地下にもインスタント写真があって、お婆ちゃんが欲しいサイズピッタリのが無かったので1Fも確認したのだが、結局サイズは同じなので下で撮ろうと考えていた、との事。
駅の構内だと700円なんだけど、地下街だと500円なんだそうだ。
そんな話をしながら、なんとなく意気投合して一緒に安い下のインスタント写真へ。

地下までのほんの少しの間だけど、お婆ちゃんが市営バスのパス用の写真を撮りにきたこと、僕は免許証、バスで散歩するのが楽しみなこと、僕は車は持ってないけど身分証代わりに必要なんだとか、お婆ちゃんも身内からパスポートを取れと言われてること、そんな話をワイワイ話しながら、順番に写真を撮って別れた。
あちこち、きっと師走っぽい忙しい顔をして早足で歩いていたそんな日に、予想外に楽しいプチデートになった。


何がどうという話では無い。
ただ、都会でも、そんな風に人との触れ合いはあるし、以前の自分にそんな感覚が無かったのは「自分がバリアーを張っていた」だけだと気がついた。


以前は気取ってたのかな。カッコつけてたのかな。
今となってはわからないけど、そうやって人と触れ合った後、ほんのちょっぴり暖かな気持ちになれて、嬉しかった。

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