水曜日, 12月 10, 2008

ビーグル


最近の動物の研究に関するニュースを読んだ。
「恐怖」といった生命に関わる根源的な感情は動物の多くに認められていた(そりゃそうだ)が、ニュースでは「ひがむ」のような微妙な感情の話題だった。
霊長類ならいざ知らず、哺乳類「犬」がその微妙な感情を持っているというニュース。

そんな研究は動物学者に任せておくとして、その検証の例がイケていた。
  あ、そのニュースが読みたいならコチラ。


検証方法はこうだ。
●二匹の犬を並べ、二匹共に「お手」をさせる。
「お手」をしたら、ご褒美に餌をあげる。
当然、二匹とも、ご褒美欲しさに「お手」を何度でもする。
実験では30回ほどこれを繰り返すのだそうだ。


さて、その次。
●やはり二匹共に「お手」をさせる。
しかし、今度は、片方にだけご褒美にお菓子を上げる。
そうすると、ご褒美を貰えなかった方は、何度か「お手」はするのだが、「お手」をする回数が激減するのだそうだ。


この事をどう捉えるか、は、意見がいろいろあるようだけど、この研究を紹介している写真がいい。
それが↓




この写真を見た瞬間、「あり得ない!」って思った。
何があり得ないって、これはビーグル好きにしかわからないかもしれないが、片方がビーグルなのが「あり得ない」なのだ。
ビーグルと暮らした100人に聞いたら、100人共に「あり得ない」と思うはずだ。
(離婚するまで一緒に暮らしていた犬はビーグルでした。。)
そもそも、ビーグル好きはビーグル以上にバカなのだ。
飼い主は飼い犬に似る、いや、飼い犬は飼い主に似る、、どちらでもいい、とにかくバカハッピーなのだ。



普通の、そんじょそこらの犬と違う点。
まず、「お手」をしている時点で、ビーグル的には「かなり偉い」のである。
それも食べ物を目の前にして、我慢して、その上「お手」を何度もする。
こんなのは、僕にも出来ないかもしれない。
「犬のノーベル賞」があれば受賞しちゃうぐらいの偉さなのである。
ノルウェーでもなんでも行っちゃうのだ。
ちなみに、1991年に創設されたハーバード大学で執り行われるイグノーベル賞は、犬ノーベル賞が訛ったものだという説すらあるのだ。(んなことない。イグノーベル賞は実在します。)

何故なら、彼らは、犬のおバカランキングをやったら、多分、ビリかビリから二番目ぐらいのおバカ加減なのだ。
どの位バカなのかというと、バーベキューの肉の匂いに抗えず、よだれを垂らしながら鉄板に足をのっけてしまうぐらいおバカなのだ。
しばらくしてさすがの肉球も熱くなるらしい。
当たり前に、鉄板の熱さに「ヒー、キャンキャンッ」となる。
しかし、8秒ほどするとまたよだれを垂らしながら鉄板に足を乗っけてしまう。
そんなヤツなのです。

そのうち鉄板に足を乗っけるのも三回目ぐらいからは慣れてきて、鉄板相手に、トントン足踏みするんです。
(ここはリズム感良く読んでください。)♪右足熱けりゃ左足、こっちも熱けりゃまた右足♪
、、、そんな足踏みしながら目を潤ませながら肉をジッと見つめるのです。
もう、目に入れても痛くないほど可愛いヤツなのです。


でだ、そのウィーン大学での二匹の犬の実験は、片方がコリー、片方がビーグルなのです。
残念ながら、この実験は失敗です。
ビーグル相手に食べ物絡みの実験は酷です。
きっと、実験会場は、涎で床上浸水したことでしょう。

ここ沖縄も、何故かビーグルを良く見かけます。
米軍基地から逃げ出したのかどうかは知りませんが、世界共通、ビーグルの散歩姿は何処でも同じ。
常に地面に鼻を擦りつけそうになりながら、「食べられるもの」を口にするチャンスを狙っています。
100%、前を見て散歩などしないのです。
散歩ではなく、「食べられるもの探し」の旅なのです。
この旅に必要なチケットを旅犬と呼ぶのです。


ということで、ビーグル好きにしかわからない話でした。


※はみ出し
10年一緒に暮らした家族だったビーグル(チーちゃん)は、今も何とか生きているようです。
とはいえ、もう、寿命なので静かに暮らしているようです。
たくさんの楽しい思い出をありがとう。>チーちゃん

※※はみ出し2
以前、知り合いが飼っていたビーグルは、当然、いつもがっついていた。
余りにがっついているので、誕生日に、好きなだけ食べればいいと、タップリの肉とタップリの誕生ケーキを好きなだけ食べさせてみた。
そのビーグルは見事に全てを食べきり、その次の日から一週間、お腹を壊し続けた。
ちょっとゲッソリしながらも、何処か嬉しそうな顔つきで、相変わらず地べたを嗅ぎながら散歩に来たのは言うまでも無い。


※※実験動物におけるビーグル
人懐っこく、上記の様に食べ物に目が無いビーグル。
化粧品や薬剤など数々の実験に使われることも大変多いビーグル。
感染系?の実験などに使われた場合に大量廃棄される動画がセンセーショナルに報じられたことも過去にあります。
たまには人間の我侭に命を捧げている動物たちに思いを馳せるのもよいかも。ありがとう。合掌。

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