月曜日, 7月 27, 2009

夜はパンツ一丁


先週末、「朝まで窓を開け放ち網戸で過ごす」事にチャレンジした。

何故、チャレンジなのかというと、
①外気温があまり下がらない沖縄の夜は暑くて寝苦しい
②夜は虫やヤモリや何やかんやが家に寄ってくる
というわけだ。
地元の人に言わせれば当たり前なのだが、爬虫類が苦手な、北国出身その後都会暮らしな僕には、ハードルが高い挑戦なのだ。

実際、夜になると、窓にヤモリのシルエットが浮かび上がることも珍しくなかった。

週末の昼下がりなんかは、掃き出しを思い切り開け放すと気持ちはいい。それは知っている。
家の裏手が谷になっていることもあって、いい南の島の風が吹き上げてくる。
汗ばんだ身体に風が当たると涼しい。人間の身体はうまくできていることを実感。
そんなことも知っていても夜は別だったのだ。

毎週末、日中は掃き出しを全開していたこともあって、掃き出しのサッシの隙間にヤモリが入り込んでいる事自体には、それほど、驚かなくなった。一年暮らせば、それぐらいは慣れる。
もちろん、落ちてきた何か、を、外に掃き出すための箒は手放せないんだけど。。。

そういうわけで、これまでは、夕方、虫が出てくる時間になるとサッシを閉めてエアコンをつけていた。

ちなみに近所の様子はどうかというと、網戸で過ごしている家が多い。
風通しを良くするため、カーテンも開け放しているので、夜になるとリビングの様子が丸見えの家も少なくない。
屋根にシーサーが載っている古い作りの家になると、網戸すらせずに、縁側から部屋が丸見えだ。
そんな中から三線の音が聞こえてきたりすると、もう、ウットリである。
でも、それは、端で見聞きする分には、、、だ。そこで自分が寝ることは困難だと思っていた。

しかし、だ。もう住み始めて一年を経過した。
ここら辺で上級者編に挑戦したい、と思っていたのだ。
やってみれば何か気がつくこともあるかも知れないじゃないか、と自らを鼓舞した。
(たかが網戸で寝るだけなんだけど。。。)


そしてこの週末にチャレンジしたわけだ。
できましたよ。サッシを開けて網戸のまま、ちゃんと朝を迎えられました。

朝まで網戸で過ごして気がついた事。
●時々うるさい。テレビなんて何も聞こえなくなる。
 米兵がどこか遊びに行っていて帰ってくるのだろうか。深夜にも忘れた頃に飛んでくる。
 轟音とともに飛び去る戦闘機の音は、サッシを開けていると凄まじいものです。
 戦闘機にも「サイレントモード」みたいなのがあるといいのに。

●家の裏の森から、いろんな声が聞こえてくる。
 サッシを閉めていると蝉やヤモリの鳴き声ぐらいしか気がつきませんでした。
 夜中、虫の声がしていて、時々、鳥か何か、けものの声もしていました。

●近所のオジイ達が上半身裸で(パンツ一丁で)過ごしているのは「当たり前」。
 夜になっても気温はほとんど下がらないので、シャツなんか着ていたら、何枚取り替えることになるかわからないのだ。クビからタオルも必須です。

●この週末のヤモリの家宅侵入は二匹。いずれも部屋の中で見失う。
 暑いということは、こういう事に拘る気持ちを失わせるのかも知れません。
 嫌な気分はしつつも、あっけなく寝入った自分に驚きました。

●ヤモリ侵入を許したまま一晩寝ると、ヤモリ侵入が「たいしたことではない」と思えるようになる。
 もはや、共存の道を探る時が来たという事でしょう。

●氷水に浸した素麺が食べたくなる。
 週末だけで二回食べました。
 基本は蕎麦好きなのに、氷水がとても恋しくなります。

●例え冷えた麦茶でも氷をいれたくなる。冷凍庫の氷の消費量がupする。
 本当に氷というのは素晴らしい。冷蔵庫は神様。

●扇風機が欲しくなるような、ならないような。
 外から入る風がしばらくおさまって、汗が滲み出て、しばらくすると風鈴がチリンと鳴って、風が身体の熱を奪う。この瞬間は、クセになりそうなほど気持ちいい。
 でも、扇風機があればなぁ、、と、何回も思ったのも事実。

●暑くて寝付きが悪い、が、一旦寝付くと起きたくなくなる。
 暑くて寝れないと思ってたハズなのに気がついたら朝でした。。。

●朝は蝉の声で目が覚める。
 目覚ましはいりませんね。
 蝉の声と日差しで寝続けられる人はいないでしょう。

ということで、今夜も網戸生活してみようかな。
でも、これは田舎暮らしの特権なのかも。

何故、週末かというと、さすがに出かける時は防犯上の理由からサッシは閉めて出かける。
この「サッシを閉める時」にもヤモリたちパタパタと落ちてくることがあるのだ。
平日の朝、そんなことをしている暇というか、まだ心の余裕はないのだ。
チャレンジは続くのでした。

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