金曜日, 9月 03, 2010

読み物×2点



最近、気がついてみると家の中にLinuxシステムが増えている。

・携帯カーナビ
→Linuxベースで動いている。Linuxのライセンス(OSI)に従い派生したプログラムソースは公開されているのでこれが確認できる。http://www.sony.net/Products/Linux/Audio/NV-XYZ88.html
・メディアプレーヤーボックス
→ベースというか、もう、そのもの。普通にtelnetでログインできるし。
・Android
→DynabookAZ。Androidも悪くないけど、普通にLinuxに載せ替えられれば。。。
・PC
→数年前のThinkPadは、Ubuntuマシンとして復活。以前のLinuxディストリビューションと違って、最近は、パフォーマンスだけでなく使いやすさの面でもMS-Windowsを超えた感じ。
 最近は、USB-HDDにUbuntuを入れて、会社のPCでも使ってます。

そんな最近、気に入った読み物二点。
1.伽藍とバザール
 http://cruel.org/freeware/cathedral.html

 カテゴリとしてはプログラム開発の論文、ということになるんだけど、実は、ネットでの新しい知的創造活動の可能性(例えば、行政だったらネット上のボランティア達が官僚達よりも優れた政策を作るとか)を示唆した読み物として面白いです。元気が出る論文。

2.SCOとIBMの訴訟に関するOSIのポジション・ペーパー
http://www.opensource.jp/sco/sco-vs-ibm.html

SCOという会社がUNIXについて所有権を主張し、IBMに対し訴えを起こした。
これについて、オープンソース推進の立場からOSIという団体が作成したSCOに対する反論。
結果的に、UNIXの生い立ちや系譜、企業とオープンソースの関わり、などがコンパクトに纏まっていてわかりやすい内容。
よくよく考えていくと、そもそも、社会における「所有すること」の意味なんかも考えさせられる良書(良文?)です。

最後にOpen Source Initiative(OSI)が定義するオープンソースライセンスの要件。読めば読むほど、よく出来た、素晴らしい考え方です。結果も付いてきているのが何よりも素晴らしい!
1.自由な再頒布ができること
2.ソースコードを入手できること
3.派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること
4.差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない
5.個人やグループを差別しないこと
6.適用領域に基づいた差別をしないこと
7.再配布において追加ライセンスを必要としないこと
8.特定製品に依存しないこと
9.同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと
10.技術的な中立を保っていること

※この訴えは既に棄却の方向とのニュースがありました。
http://slashdot.jp/linux/article.pl?sid=10/06/14/0814236


詳細(wikipediaへのリンク)

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