日曜日, 1月 09, 2011

循環三重苦



某参天製薬だかの発表で、"循環三重苦"という言葉を見かけた。
http://hitomi-sukoyaka.com/doc/report110105.pdf


この発表では、長時間パソコンで仕事する多くの女性が、血液循環を起因とする「肩こり」「眼精疲労」「冷え」の三症状に悩んでいる、これを、「循環三重苦」と呼ぶことにしたようだ。


最初、これを読んだ時、
「冷え」て「肩こり」になり、「眼精疲労」・・・話が循環しない、
「肩こり」になって「眼精疲労」・・・やっぱり繋がらない、
「眼精疲労」になって「肩こり」して「冷える」・・・
と、何故か、三つの症状が順序良く循環する様をイメージしようとしてできず、よくよく読んでみると、症状が循環するのではなく、血液循環による三症状だということがわかった。

で、「血行三重苦」とネーミングすればよいのに。何故、循環三重苦とネーミングしたのか考えてみた。

「血行三重苦」の場合、この言葉からイメージする対処は、「血行を良くしよう」となる。血行を良くするためのマッサージやストレッチ、あるいは肩こりなどの部位を温めるとか、そういう対処になる。

しかし、だ、「循環三重苦」とすれば、三重苦が注目され、しかも、循環する(という誤解)によって、循環しないように三つの症状それぞれを緩和しなければならないように受け止められがちだ。

事実、この発表でも、「それぞれの症状に対処が必要」としており、「パソコン仕事で疲れている貴方、それは循環三重苦なんですよ。そして、循環三重苦の一つ眼精疲労には目薬ですよ!」をアピールしているわけだ。

なかなか良く考えられた姑息なネーミングだなぁ、と思った。
そのネーミングを決めた会議に拍手。パチパチ。

※はみ出し
そもそも、「眼精疲労」が曖昧だ。Wikipediaの"眼精疲労"の項では、眼精疲労への対処として、マッサージや目を温めるなどが紹介されているが、なぜか、目薬の記述はない。ちなみに、パソコンのモニターを目線に対して下の方に置くのがまぶたを(目線に対して上の方にモニターがあるよりも)開かずに済むので披露は軽減されるのだそうだ。意外にもノートパソコンは眼精疲労の点では有利な面もあるということだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%BC%E7%B2%BE%E7%96%B2%E5%8A%B4

モニターに対する目線を下にできる作業用デスク


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