水曜日, 1月 26, 2011

紙の教科書で学んで失ったもの

http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/097/index.html


子供の世界が騒がしい。

上述↑リンク先の情報で「電子教科書が子供の学習に役に立つかどうかは、私塾で採用されていない事実を考えれば明白」というような事が書いてあったが、全くそのとおりだ。
「子どもの教育のために教科書の電子化を!」という言い方は欺瞞以外の何者でもない。
何者でもないのなら何者なのかというと、「ビジネス創造(儲かりまっせ)としての教科書の電子化」だ。

そもそも、食うに困らない時代になってからの大人たちの中(まぁ、50歳以下としよう)に、「自分が子供の頃に、PCや携帯があったら、立派な大人になれたのに」と思っている大人はいるのだろうか。

あるいは、「自分が子供の頃は、情報が少なすぎたから勉強できなかった」と感じている大人はいるのだろうか。

あるいは、今をときめくゲーム開発者が、「自分が子供の頃に、電子教科書で学んでいたら、もっと素晴らしいソフトを開発できた」とか感じているのだろうか。

はたまた、「子供のうちに教科書を電子化して慣らしておかないと、大人になって最新機器を使えない」とでも思っているのだろうか。

ようやく法制化された「携帯会社は子供達を悪意あるネット情報から守らなければならない」というルールも、Wifiが使えれば携帯会社との契約無しでも使えるスマートフォンによって、有名無実化している。
子供に何の制約も無しにiPodを持たせるということは、その子が深夜の繁華街の路地裏をうろついても親は気がつかない、ということだ。

※携帯電話の場合は、以前、子供をターゲットにしたSNSサービスなどが、子供同士のイジメや子供目当ての犯罪に使われて社会問題化した際に、子どもに携帯を持たせる場合はアクセス制限などの措置を取らなければならないという法律ができた。

時間と場所の制約を超越するネットでは、現実社会では常識の「夜の繁華街の路地裏、は警戒すべき」のような肌感覚は得られにくい。

そして残念ながら、法の規制がなければ、いずれ誰かが、子供であろうと何であろうと金儲けの対象にしてしまう。
しかもネットは「誰であれ人を集め」れば、金になる。

その製品価格が「子供のおもちゃ」にしては高額で普及していない間は社会問題化しない。安価になったからと言って、親が音楽プレーヤー(のつもりで)として買い与えたiPodで子供は制約無しにネットサーフィンできるのだ。

とかなんとか言っていても、未払い給食費の問題など関係なく、子供への影響云々より経済への影響が計り知れない(儲け話をフイにする)というホンネで電子教科書は導入されるのだろう。
電子教科書ソックリのiPadカバーが売れる日は近い。←昔は教科書ソックリの教科書ガイドがありましたねぇ。

せめて、少し時間をかけて(人間の1世代分ぐらい)考えてもいいだろうに。。。

WIREDで印象的な言葉があった。
今の子供達は「親が認知できないであろう環境の中で成長」している。リスクは誰が負っているのか。。。

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