月曜日, 1月 17, 2011

中年のニヤニヤ


↑のおじさんと本文とは何の関係もありません。念のため。

朝、出勤前のどうしようもなくバタバタしている中、歯磨きし始めたときに気がついた。
洗面台の鏡に歯を磨く男が映っている。中年男だ。
うーむ、これはキモい。

何故なら鏡に映るこの中年男。なぜ、ニヤニヤしているのだ。
「お前は何にニヤニヤしているんだー?」
と、ニヤニヤしながら鏡に映る男にツッコミを入れてみた。
鏡に歯磨き粉(←練り歯磨きだが)の飛沫が吹きかかった。


前日夜に見たセクシー女スパイ映画を思い出したわけではない。
朝の地元テレビ番組で新顔の女子アナを見つけたわけでもない。
とりわけ気持ちの良い天気だったわけでもない。
パーフェクトな朝御飯だったわけでもない。

いや、むしろ、普段よりちょっと目覚めが悪くて、どちらかと言えばご機嫌斜めだったような朝なのに。

そうなのだ。中年男(一人暮らし)は理由なくニヤニヤしているのだ。
ニヤニヤしているというより、ニヤニヤした顔になっているのだ。
きっと、仏か神様の存在に近付いているからかもしれない。

同時に、口元が緩くなってきているのも一つの理由だろう。
「口角泡を飛ばす」を、まだ極稀にではあるが、経験済みだ。

あるいは、感情のアクセルが緩くなってきているのも一つの理由だろう。
ちょっとした泣ける話などに、どうにも涙が止まらなくなることも増えた。
(アクセルが緩いので、泣くのも早いけど立ち直るのも早い。一方で、若者のように一旦火がついたら止まらない、ということも無い。)

こんな事を通勤モノレールの中で考えながら、やはり、ニヤニヤしていた。
そういうわけで、中年男(一人暮らし)のニヤニヤはキモいけど仕方のないものなのだ。

お願いだから通報などしないで欲しい。ニヤニヤ。
どうか優しく見守ってほしい。ニヤニヤ。
※ニヤニヤしていない時だってあるに違いないと信じたい。


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