土曜日, 10月 10, 2009

今週のニュース2件

●橋下知事、職員の上司に対するメールに怒り
「社会人として常識に欠けるメール送信者を処分(厳重注意)」

橋本知事は、職員から自分宛のメールの中で、言葉遣いや敬意に欠けるなどするメールに対して処分を決めた。
これまでは受け流していたが、民間出身の副知事から「組織として非常識」と意見されたため。
。。。。。ということだ。

メール文章の非常識は、窘められて当然だと思う。
しかし、今回の「処分」という方法は、失敗マネジメントの典型のように見えた。
処分という解決策を取ったことで、橋下知事に対する失礼無礼なメールは、無くなるだろう。だからといって、彼に対する意見が無くなるわけではない。むしろ、ガス抜きさえされなくなる。

何が言いたいかというと、メールという私信的なコミュニケーション手段が機能しなくならないように、他の方法で、非常識なメールの改善を図るべきだということ。


「末端の職員達が、その個人的な思いで(気軽に)トップにコンタクトできる状態」には、メリットが少なくない。

・トップはいつでも話を聞いてくれるハズ、との印象によるモチベーション向上効果
・チクられるかもしれない、との思いから組織、特に中間マネジメントに緊張をもたらす効果


反対に、デメリット。
・トップが返信する/しないに関わらず、メールが増えることでトップの仕事が増える。
・部下から送られてくるメール内容によっては、気分を害する事も少なくない。トップだって"気分良く"仕事をしたい。

メリットが組織全体に波及する効果なのに対し、デメリットは、あくまでそのトップ個人に関わる部分的なものだ。

こんな誤解があったように思えてならない。
・非常識なメールが「組織として非常識」=組織統制上の問題、にすり替えられたのではないか?
 メールは、一斉同報メールのような公開メールでない限り、特性上は「私信」だ。大っぴらに侮辱したりしているものとは意味が違う。その意味で、非常識なメールは、組織統制上の問題ではなく、組織内の「教育」の問題だと思う。もしくは、その組織文化の問題だ。
 ところが、今回は、処分を見る限り、組織統制の観点で好ましくないから「処分」したわけで、これは大きな誤解だし、上述のメリットが一気に失われる可能性が少なくない。

さほど橋下知事に関心があったわけではないけど、電子メール、をキーワードに、そんな事を考えずにはいられないのでした。

●もう一つニュースから
最初にこのニュースを目にしたのはいつだったろう。
未だにフランステレコムの自殺は止まらない。。。

今週あったニュースはこうだ。
・フランステレコム社員の自殺が収まらない。1年半で24人目。23人目は会社のオフィスから飛び降り自殺、24人目も遺書に「職場のプレッシャーが苦痛」と。。。
・フランステレコム国内事業責任者(CEO代理)が辞任。=CEOは残留。

検索したニュースを読み進めると、一ヶ月ほど前の22人目の自殺者は48歳の男性社員が異動を決める会議の最中に割腹自殺したということだ。

なんだかなぁ。。。

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