木曜日, 10月 15, 2009

四十九日(十進)=百日(七進)



昨日は大家さんちのおばあの四十九日だった。
一昨日まであった祭壇は取り払われ、仏壇に収まったおばあに焼香させて頂いた。
「もう四十九日も経ったのか」、そう実感せずには居られなかった。

四十九日、七週間を一つの区切りとして、亡くなった人は仏に還る。
なんかキリが良くない感じもする"49"という数字。

この機会に調べてみた。
そもそも、古代インド仏教では七進法が使われていたのだそうだ。
○進法、ちょうど、会社で業後の勉強会で話題にしている話だ。

七進法で考えれば、49という数字は、普段使っている十進法的なイメージでは「100」のイメージになる。
七進法では7が十進法の10になる。
1・2・3・4・5・6の次が一桁繰り上がって10になるのが七進法。
11・12・13・14・15・16・20・・・65・66の次がまた一桁繰り上がって100になるのが七進法。
実にキリの良い数字ではないか。

そして、亡くなってから49日間は中陰と呼ぶのだそうだ。
亡くなって仏様になるまでにそれぐらい時間がかかるということらしい。

この四十九日というのが、失った側の心持ちにとっても、絶妙と言わざるを得ない日数だ。
亡くなってから七回の法要はもとより、七回週末を迎える。
必ず、一回の月末を挟み、生活サイクルは確実に一巡する。
そして、季節の変化を感じられる最小の時間でもある。ここ沖縄でさえ七週間というのは、気候の変化を感じられる。

そして、「もう四十九日も経ったのか」と感じられるのだ。
失った時の悲しみの記憶を、楽しかった感謝の記憶に塗り替えようという気になる時期。

あらためて、おばあ、ありがとう。

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