金曜日, 9月 18, 2009

1979「ラジオスターの悲劇」


ミュージックビデオなんて見たこともなかった1979年の岩手の少年。
その年に「ラジオスターの悲劇」(Video Killed the Radio Star:Buggles)が流行った。
僕は、ラジオでラジオスターの悲劇を聴いていた。
エフェクトされた無機質な声は、映像が無くても、十分に新鮮に感じられた時代だった。

ラジオスターが追いやられている、、、
ミュージックビデオがそんな事になっているとも知らず、僕は相も変わらず、「FMエアチェック雑誌→ラジオ→音楽雑誌→レコード」のサイクルを繰り返していた日々。

・FMエアチェック雑誌は2000年頃に相次いで廃刊。当時読んでいた"FM fan"は、http://www.mondebreath.co.jp/fmclub.htmlというサイトに影を残すのみです。
・エアチェックで録り溜めたミュージックテープを聞きながら、カセットテープの背の部分(裏側ではなく綴じた背の部分)にタイトルを書くのに凝っていた。小学生時代の「レタリング・クラブ」の技術が唯一活かせた瞬間だった。
・ラジオは最近どうなんだろ。車を借りてドライブする時ぐらいしか聴かないなぁ。。。
・当時読んでいた音楽雑誌は生き残っていました。500号って。。。今はわかりませんが、当時のRock'n Onは、発売された月順に本棚に並べていくと、一冊の背ではただの模様が、何ヶ月か並べると一枚の写真が浮き上がる、という「地味な揃える楽しみ」がありました。と、15歳の僕はカセットテープや本の背が好きだったのかもしれません。。。。



当時、音楽雑誌に載っているUKとUSのヒットチャートの下の方のチェックをしていた。
今思えば、雑誌で興味を持ったバンドをラジオで捜し出し、あるいは逆にラジオで耳にした曲を雑誌で確かめ、気にいるとLPを買う、という、まぁ、気の長いサイクルで音楽と付き合っていた。
要するに、音楽雑誌をすり切れるまで読み、学校に遅刻しながらも深夜のラジオを聴き、その苦労の末に小遣いを叩いてLPレコードを手に入れていたわけだ。

そうやって手に入れたLPは、ステレオ(オーディオ)の前に正対に座し、擦り切れるほど聞き込んでいた。
身体を崩して聞く場合は、暴れても音飛びの心配の無いカセットテープに録音して聞いていた。
なんか、今思うと、すごい時代だなぁ。

ちなみに、MTVの初放送('81)第一曲目はこの「ラジオスターの悲劇」だったのだそうだ。
その後、この歌の歌詞の通り、ラジオスターは片隅に追いやられ、マイケルのスリラーが登場してラジオスターはご臨終と相成った。

その後、ラジオスターの悲劇がしっかりビデオクリップとして作り込まれたと同様に、ビデオスターの悲劇はFlashアニメーションで作られ、ネットで配信('00)された。


そして、今年は、3D(立体映像)元年となると言われている。
だとすれば、2Dスターの悲劇、となるのかもしれない。

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