土曜日, 4月 26, 2008

ツナギ1枚三着分。


朝、普段どおりに起きる。


最後の仕上げは、ごみ捨て、やかんとコーヒーカップなど最後まで使ったものの荷造り。
一通りの作業を終え、一服(これも急場しのぎの灰皿を用意)していると引越しやさんから電話。


あーと:「郵便局から登っていけばいいですね。」
ぼく:「いやいや、そちらからだと50m程階段で荷物を運ぶことになりますよ。車も止められるかどうか。。狭い道路ですが、上の学校の脇から降りてきてください。2t車なら多分大丈夫です。」(多分、、、、って)



程なく奴らはやってきた。予定通り8:30きっかり。
2t車とはいっても荷台はロングサイズ。坂を折りきった角で何回か切り返し、「♪わぁたしぃのまちのぉー0123」のトラックは電動バックミラーを畳んだり出したりしながら、フロントのバンパーを坂道のコンクリートブロックに擦りながら、遂にやってきた。そういえば、角の切り返しも0123、三回だった。

作業員は若者。0123、3名。オーバーオールの柄の襟付きツナギを着た奴ら。
ちょっと見には、白いポロシャツ+青いトレーナー+白いオーバーオール、なのだが、実態はそんな柄のツナギ。
そんなことに感動する間もなく、彼らは、てきぱきと荷造りしたダンボールを運ぶ。
部屋の中で指示しながら家具類の梱包などする人、指示に従い車の前まで荷物を運ぶ人、車の荷台に荷物を積み上げていく人、特にこの荷台に荷物を積み上げる係はエラい。もう、リアルテトリスの世界。たまに登場する長尺物(カーテンとか)や無駄に箱に収まらなかった部屋の中のプロが急場しのぎに作った箱に収まったスケボーなど、ありとあらゆる箱をピッタリ荷台に納めていく。
それを眺める僕の頭の中にはテトリスのBGM(メヌエット、らしい)が流れ、ツナギの三名が、作業に没頭する。


この調子なら10:00には終わりそうだなぁ。などと考えたのもつかの間、中身の入ったままの家具類の梱包が始まったようだ。そして、その数が多い。家具が多いのではなく、単に衣装ケースとか何とかボックスの類なのだが。
しかも、とにかく、何が何でも、そのあーと色の箱になんでも包むのだ。包むと言ってもちゃんとテトリスができるように四角く包むのだ。
後半は、一気にスピードダウン。テトリスプレーヤーも複雑なブロックに一度積み上げた箱を動かしてみたり、、と、雲行きが変わってきた。



車の半分ほど荷物が積み込まれた段階で、リーダーと思しき若者はどこかに電話。うーむ、何か問題でも???


程なく電話の理由は判明。
同じ車、同じユニフォームで援軍登場。
僕はまだこの時点で「近所で暇してるから手伝うよん」程度の援軍だと思っていた。
やはり角で三回切り返してフロントバンパーを擦りながらやってきた。


その後、総勢5名体制で作業は続く。さすがに作業ははかどった。
しかし、この援軍の真の目的は、荷物がほとんど入りきったところで判明。


援軍が必要だったのは「暇ならお手伝いしてよん」ではなかった。
「あの営業めぇ、見積もりどおりじゃ荷物が一台に入りきらないじゃないかぁ」だったのだ。

アパート一部屋に、しかも、部屋は広く「床に物がない」事が自慢だったぐらいの部屋なのに、だ。
食事用のテーブルさえ折り畳めるお気に入りのものだったのに、だ。
そして、中途半端だけど1.2台分の荷物を二台に分乗させ、荷物は去っていった。


去るときは更に大変だった。部屋の前の曲がり角、テトリスのLブロックがはまりそうな角。
最初に援軍のベテランっぽいオニイさんが、車を走らせ、頭から突っ込んでいってみた。
素晴らしいハンドルさばき、四方に散って四隅をチェックして合図するコガモ達。五回ほど切り替えしただろうか。。。
ダメだった。0123でダメなものはダメなのだ。その向きでは不可能なのだ。


結局バックして来た時のビデオを逆回転させるように0123三回切り返し。
しかし、荷物が入った為に、切り返しの最中に後ろのバンパーが坂道の地面に擦れる。
そんなこんなでスリルとサスペンス「アート引越しショー」は、登場と退場に見せ場を持ってくるという水戸黄門さながらの構成で完了したのでありました。


残されたがらんどうの部屋に不動産屋さんと私。
書類を受け取り、鍵を返し、しゅーりょー。
荷物が現地に届くのは5/1。(船便なのだそうだ)


今日から風来坊生活が始まる。(笑)
※いやぁ、若い女性のアパートに転がり込むっす。最近独り暮らしはじめた長女のアパート。(笑)

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