月曜日, 12月 06, 2010

コロコロ スーツケース コロコロ



もう流行りだして大分経つけど、コロコロ式スーツケース(空港なんかでよく見かける引きずって歩くやつ)を持つ、いや、コロコロ引きずる人が本当に多くなった。

かなり小さめのコロコロバッグも最近ではよく見かける。
あれ、自分の前を歩いている人がコロコロしていると邪魔に感じるんだよなぁ。

どう見ても、サイズ的にも、多分、重さ的にも、無理やりコロコロしているようにすら見える。
そういう人に限って、入りきらない荷物用に手提げのバッグ(下手するとこちらのバッグの方が大きかったりする)をコロコロバッグに載っけて二階建てコロコロしている場合も多い。


大きければ「大変ですねぇ」という気持ちになれるし適当に離れて歩くんだけど、あまり小さいと、「足元邪魔だから手に持って歩いてくれ~」となる。前を歩いていた極少二段重ねコロコロバックが急停車なんかすると、急に足元にネズミかなんかが飛び出してきたような状況になる。
そもそも、小さめのコロコロバックほど、柄の部分が長く出来ていて、後ろを歩く人に対して荷物を引きずっている感が伝わりにくいのかもしれない。

大荷物を引きずったり担いだりしていない限り、人の後ろを歩くときは前の人の背中を見て距離感を無意識に把握しているんだろうなぁ。
こんな事を無意識にできる僕ってチョット凄いかも。

あの小さいコロコロに、金塊でも詰まっていれば理解できるんだけど、小さい上に中身も軽いようにしか見えないのだから困る。
(きっと、キャスターがよく出来ていて軽快にコロコロしているようにみえるだけで、金塊か鉛の塊を運ぶためにコロコロしていると信じたい)


とかいう僕は、そこそこ大きいコロコロバッグを持っているけど、長年の耐久テスト張りの使用に耐えかねたのか、コロコロのタイヤゴムが剥がれてしまった。
メーカーに修理を頼んだら「部品がないから新製品に交換」となった。

愛着があっただけに残念だった。

それ以上に、そのアウトドアメーカーが「販売したものは何年経っても修繕に応じる」なーんていう事を売りにしていただけに、まぁ、それは衣料品系に限ってなんだろうな、とは思ったけど、ちょっとガッカリした。

その上、修理をお願いした愛着があったバッグは新製品と交換だということで丁重にお詫びを頂いたものの戻ってこなかったし。(修理のためにメーカー本国アメリカに送られたということだ。この結論まで二ヶ月ほどかかった。)

そんなこんなで、新製品に交換してもらってから、とんと使わなくなった。無理して大荷物を持ち歩かなくなったのだ。

以前は、どれだけ無理していたかというと、旅も三泊を超えるあたりから「どうせ着替えが増える」という理由で、仕事用とは別の普段使いのパソコンや、各種充電器、オフに履き替える靴、読みかけのハードカバー、なんかが増えて、ともすると、コロコロバッグにすら収まらない量の荷物を抱え大移動していたのだ。

これだけ抱えて大移動したところで、旅先で使うものはたかが知れていて、結局は荷物のうち確実に使用するのは着替え、ぐらいなもので、後は、「あれば安心」だったり、もしかすると「こんな時のために買った商品を使わないのはもったいない」なんていう、買ったものは神様です、の結果の大移動だった気もする。

冗談みたいな、充電器は持ってきたけど、肝心なカメラは忘れた、みたいな事もあったり、そもそも、僕にはそんな几帳面なことは満足に出来ない、と改めて認識した。
自慢ではないが、前日食べたお弁当の空箱を翌日、下手すると翌々日とかに今夜はお弁当を作ろかな、なんて時にバッグの中に入れっぱなしだった時もよくあるのだ。

なんであれ、新コロコロバッグになってからは一回ぐらいしか使ってなくて、要するに、コロコロバッグ自体が「こんな時のために買った商品を使わないのはもったいない」対象だったと気がついた。




極少二階建てコロコロしてる人を見かけた時、「そんなちっちゃいバッグは手に持て~」とツッコむのではなく、「コロコロしたかったんだねぇ」と車間距離ならぬ人間距離(ジンカンキョリ)をちょっとおいて、優しい目で見てあげたい。
そのうち、新しいバッグを手に入れたらコロコロ欲は治まるから。

0 件のコメント: