土曜日, 12月 25, 2010

オープンソース+コーラ=オープンコーラ



人類の知の共有で最も進んでいるのが料理のレシピ。だと思う。
今や、世界中のどこに行っても日本食が食べられたり、インドのカレーが日本で独自の変化を遂げ日本のカレーとして逆輸出されたり、アメリカ西海岸で発見された寿司ネタとしてのアボガドが日本に逆輸入されたり。

未だ紛争を止められない人類だけど、料理に関しては、理想的な歴史を刻み続けている気がします。素晴らしい。


以前、まだ自炊を始めたばかりの頃、東京で毎日電車通勤をしていた頃は、その日の夜に食べたいもののレシピを携帯で検索していた。

レシピの素晴らしいのは、たとえ調理に時間がかかるとしても、主要な手間の部分だけ抜き出して書いてあるので、超短時間で概要がわかるということだ。

一方で、概要はわかるものの、自炊を始めたばかりの中年男にとっては、そもそも基本が分かっていないので困ることも少なくなかった。

粗みじんって、何?とか、(みじんと粗みじんの違いがわからない)
三杯酢でって、何?とか、(お酢を三杯、ではない)
湯通しって、何?とか、(蛇口のお湯の下を通すわけではない)
素揚げって、何?とか、(空に揚げるわけではない)
、、、

初めこそ用語を調べてみたりしたのだけど、直ぐに、もっと良い方法に辿り着いた。

それは、今夜は肉じゃがを食べたい、だったら、「肉じゃが レシピ」で検索して、トップ3、三種類のレシピを読むのだ。
そうすると、ちょうど勤務先の最寄りの駅に近づく辺りで三つないしは四つのレシピを読み終え、レシピ毎に微妙に異なる、粗みじんとみじんの違いや、三杯酢の作り方まで書いてある(肉じゃがでは使わないが)レシピなどのお陰で、すんなり頭の中に公約数的レシピが収まるのだ。

著作権に煩くない(出版されているレシピは知らないが)レシピ共有文化に感動すら覚えていた。

で、本題。
「オープン・コーラ」の話。



コカ・コーラ社がレシピを超企業秘密として取り扱っているのは有名な話だが、フリー・ソフトウェアの考え方を用いて、コーラのレシピをオープンソースとして公開し、改訂を続けた結果、商品として成立している、というのが「オープン・コーラ」だ。

ちょうど、Microsoft社がWindowsのソース・コードを公開せずに、バグを放置したまま販売している一方で、同じ機能・目的を果たせるLinuxが製品として使えるものになっている、という話と、まぁ、同じようなことだ。


「オープン・コーラ」はカナダで販売されているそうだ。
是非、飲んでみたいものだ。誰か、奇特な人が私に送ってくれないものか。
(オープンでなかったために幻となってしまったtabclearの缶に似ているところもお気に入りだ)

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