水曜日, 12月 15, 2010

ティーバッグの紅茶の作り方



オノ・ヨーコが亡きジョン・レノンとの思い出でジョンが「ティーバッグを入れてからお湯を注ぐと思っていた」という話を語ったことがニュースになっていた。
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120901000308.html



ほー。僕もずっとそうだと思っていたが、正しくはお湯を注いでから、そのお湯にトポッとティーバッグを落とすのが正しいのだそうだ。

インスタントコーヒーやカップスープ、チキンラーメンだってなんだって先に具や粉を入れ、だから、レアな後乗せ系のモノは、「後乗せだよー」をやたら強調しているわけで、だったら、ティーバッグにも「後入れマーク」を書いていて欲しいものだ。

で、書いておきたいのは「後入れマーク」の話でも「あ、トイレ!まぁ君」の話でもない。こんな話題がニュースになったこと、そのものの話。


今年はジョン・レノン没後30年なのだそうだ。

最近では、昨日のことも直ぐに忘れるというのに、30年前の、あの日の事はよく覚えている。

盛岡ではチラホラ雪が舞っていた。
朝7:00のNHKニュースで知った。
ジョン・レノンの訃報のニュースなのに、何故か映像はLetItBeを唄うポールの姿だった。

あの頃、所謂、スターのおふざけジョークの一つとして、「嘘の訃報を流す」事は"あり得る"事だった。オールナイトニッポンなんて、何度、その手の訃報を流すジョークをやったことか。

僕はその朝、ちょっとマヌケなNHKのニュースを見て、嘘だと思っていた。
スターの気まぐれに付き合わされる国営放送のアナウンサーを気の毒にすら思った。

ちょうど、ジョンの何年か振りのニューアルバムがリリースされたばかりだった。
お葬式の合図にも思えなくもないトライアングル?で始まる曲「Starting Over」がリリースされた後でもあり、ラジオや街のレコード店で耳にすることも多かった。まさしくプロモーションのように思えたのだ。

学校でも、友人とそんな話をして、夜に帰宅して続報を目にしてようやく死んだのだと納得した。

知ってる人でもなければ、1枚か2枚レコードを持ってるぐらいでBeatlesが一番というわけでもない、多分、単なる洋楽(しかもハードロック)好きな高校生でしか無かった僕だったのだけど、まるで、仲良くしてもらっていた親戚の叔父さんが亡くなったような気分になった。

10代のあの頃、人の死を、今以上に理解できていなかったけど、少なくとも、もう、悪いジョークも新曲も生まれないのだけは、とても個人的な損失に感じられたのでした。

その後、お小遣いを叩いてアルバムを手に入れ、イントロの鐘の音を何度も聞くことになったわけだけど、同じアルバムに収録されていたオノ・ヨーコの曲「キス・キス・キス」の悩ましい声「抱いてぇ」にしばらく別の意味で悩まされたのでした。

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