木曜日, 12月 09, 2010

ゴールデンスランバー観ました


何枚か借りた中に紛れ込んでいた邦画の一枚。
「洋画」のフォルダーに入れてたから、再生してみて、「やたら邦画のCMが多いなぁ」と思ってたら、本編が邦画。
あぁ、確かに借りた気がする。と、大した期待無しに見始めた。

南極料理人だったかな、も、良かった、堺雅人主演の作品。
うーん、彼は好印象。南極料理人も良かった。

例によってあらすじ等は、Wikipediaなどで確認してもらうとして、
なにしろ娯楽として楽しかった。
映画は、こう楽しめ!みたいな映画。

まず、主人公が「普通の男」で、感情移入しやすいのが良い。
首相暗殺犯に仕立てられる、なんて言うと、サスペンスっぽいけど、サスペンス要素もある青春回顧映画かも。

そして、タイトルになっているBeatlesの"Golden Slumber"が、その、普通の人達と大げさな事件の狭間のやるせなさみたいな空気にぴったり合っていた。

映画の中の回想シーンで、大学生の主人公達がGolden Slumberを聞きながらPaul McCartneyのその時の心中を語り合うシーンが合った。
確かに、僕も、10代でBeatlesのLet It Beに出会ったとき、ライナーノーツを読みながら、バラバラになったメンバーがどんな気持ちでこのアルバムを作ったのか思いを馳せたことがあった。
うまく説明できないが、片や既に解散した世界のスーパースター達に対し、何か、他人事には思えない、10代のあの感覚。
あの頃は、やっぱり、純粋だったのかな。

そんな感覚や、「こんな話があったら面白いでしょ」的な、やや無責任なストーリー展開や、観ているうちにそんなほろ苦かった時代の感覚を次々に思い出せる映画でした。

そして、エンディングの斎藤和義の曲も良かった。
っていうか、斎藤和義、知らなかったし。
まだまだまだまだ、たくさん知らない素敵な音楽があるんだと思った。

娯楽映画だから、また観よう、っていうのとは違うけど、心に残って、なんかたくさんの久しぶりの感覚を味わえる、やっぱり素敵な映画だったな。
意外に、一人で深夜に観るのがお勧めかも。

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